英国イングランドのドンカスター近郊にあるヨークシャー・ワイルドライフ・パークの入り口に案内標識が設置されている。AP=聯合ニュース
10日(現地時間)、英紙テレグラフなど現地メディアによると、同日午後1時35分ごろ、英国イングランドのサウスヨークシャー州ドンカスターにあるヨークシャー・ワイルドライフ・パークで、男性がトラの飼育エリアに入ったところトラに襲われた。サウスヨークシャー警察は通報を受けて出動し、男性は現場で死亡が確認された。身元は公表されていない。トラはけがをしておらず、飼育エリア内にとどまっていた。
ソーシャルメディアで拡散された映像には、黒い上着を着た男性が飼育エリア内の地面に座り、トラが近づくと足で蹴って抵抗する様子が映っていた。トラは男性の胸にかみつき、脚を引っかこうとした。目撃者らは、トラが男性の首にかみつく場面を見たと証言した。
テレグラフは、現場の目撃者らが銃声を聞いたと報じた。夫と2人の子どもを連れて公園を訪れていた助産師のエイミー・ライトさん(36)は、立て続けに2発の銃声を聞いたと話した。出口に向かうにはトラの飼育エリアを通らなければならなかったとし、「トラが男性を引きずっていった場所に血が見えた」と伝えた。ただし、銃声が実際に発射された銃によるものなのか、誰がどのような理由で発砲したのかは確認されていない。
別の来園者ティア・ハンソンさんは、人々が誰かが飼育エリア内に飛び込んだか、転落したと話していたと伝えた。コートニー・ハットフィールドさんは、公園職員や目撃者らから、男性が飼育エリアに飛び込み、トラと遊ぼうとしていたという話を聞いたと明らかにした。ある目撃者は、女性飼育員が飼育エリアの入り口に座り、両手で頭を抱えている姿を見たと話した。
ヨークシャー救急センターは救急車2台と救急医療ヘリコプターを現場に派遣した。公園側は緊急対応手順を稼働させて、関係当局とともに事故の経緯を調査していると明らかにした。来園者らは避難し、事故が起きた飼育エリアの周辺には黒い目隠し用の幕が設置された。公園は少なくとも週末が終わるまで閉鎖される予定だ。
事故が発生した「トラの大地(Land of the Tigers)」エリアは、来園者が約300メートルの高架歩道を歩きながら、トラの生活する様子を見下ろせるように設計されている。トラが森や草原を歩き回ったり、滝のある池で遊んだりする姿を観察できる。現地メディアは、男性が観覧通路を外れ、高い防護柵を越えて飼育エリア内に入ったと推定したが、具体的な侵入経緯は確認されていない。
公園は2025年3月、シベリアトラのアルタイ(Altai、当時3歳)を迎え入れ、雌のチュナ(Tschuna)と一緒に暮らせるようにした。シベリアトラは絶滅危惧種で、世界最大のネコ科動物だ。雄の平均体重は約159~191キロ、雌は約108~127キロだ。
警察と公園側は、目撃者の証言などをもとに、正確な事故原因と男性が飼育エリアに入った経緯を調べている。
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