京畿(キョンギ)南部警察庁は、群山(クンサン)空港で戦闘機の交信内容を盗聴し、平沢(ピョンテク)の米軍基地で軍事訓練情報を収集した中国人2人をそれぞれ一般利敵などの容疑で先月10日に拘束した。イラストは生成型人工知能(AI)を利用して事件を表現したもの。[イラスト ChatGPT]
29日、捜査当局などによると、京畿(キョンギ)南部警察庁は全北(チョンブク)群山(クンサン)空港の軍飛行場で、管制塔と戦闘機パイロット間の交信内容などを不法に収集した60代の中国人男性Aを一般利敵罪および通信秘密保護法違反の疑いで検挙し、先月10日に拘束した。
検察の起訴状によると、Aは2024年3月から先月まで、全北特別自治道群山、京畿道烏山(オサン)、光州(クァンジュ)空軍基地、平沢(ピョンテク)キャンプ・ハンフリーズ、釜山(プサン)海軍基地などで、戦闘機パイロットと管制塔の間の交信を13回にわたり盗聴した疑いが持たれている。Aが戦闘機の通信内容を盗聴するために設置した一方向受信装置(SDR)は、一般の無線機とは異なり、ラジオのように一方向の受信だけが可能なため、交信当事者が気づきにくいという。捜査を通じてAは、中国人民解放軍総参謀部所属の傍受部隊で約40年間勤務した中校(韓国軍の中佐級)出身であることが確認された。
過去に韓国に入国した記録がなかったAは、2024年1月以降、韓米空軍の軍事訓練が行われた時期に数回入国していたことが確認された。Aは警察の調べに対し、「民間航空機の交信内容を聞く趣味があり、戦闘機パイロットの交信内容を聞いてみたかった」と主張した。
Aと同じ時期に米軍基地で軍事訓練資料を収集した40代の朝鮮族の中国人Bも摘発された。
2016年に在外同胞(F-4)の資格で韓国に入国したBは、2021年11月から今年5月まで米軍基地正門付近で軍用品を販売するミリタリーショップを運営しながら、軍内部の関係者を取り込み、軍事機密を収集した疑いが持たれている。
Bは現役の在韓米軍兵士や米第8軍司令部秘書室に勤務する韓国人女性軍務員らと親交を深め、軍関連資料を受け取った疑いが持たれている。この軍務員からは、米軍指揮官の就任式の写真や米軍将官の勤務先照会資料、2023年乙支(ウルチ)訓練の事後検討資料などを受け取ったことが把握された。
Bが現役米軍兵士から入手した資料には、アパッチ攻撃ヘリコプターとF-35戦闘機の飛行・離着陸訓練の様子、米軍のパラシュート降下・集合訓練の映像などが含まれていたことが調査で分かった。
捜査を通じてBは、1998年から2006年まで中国人民解放軍の特殊部隊と公安局で勤務した経歴があることが分かった。
京畿南部警察庁はBも先月、一般利敵の疑いで拘束し、検察に送致した。
2人をめぐっては、韓国軍と在韓米軍を狙った中国のスパイ活動の可能性を疑う見方もある。ただ、2人が中国当局の指示を受けて活動していたのか、互いに連携していたのかどうかは確認されていない。
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