7月にトルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議期間中、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領と米国のドナルド・トランプ大統領がアンカラ大統領府で開かれたトルコ大統領夫妻主催の公式歓迎晩餐会で会い、言葉を交わしている。[青瓦台写真共同取材団]
李大統領はまず22日(現地時間)、米ニューヨークの国連本部で開かれる第81回国連総会で一般討論演説を行う。演説ではグローバル問題の解決に向けた国連改革の方向性と韓国の貢献策を提示する一方、南北の平和・共存を実践するための3つの青写真(包容、安定、世界平和への寄与)についても説明する予定だ。李大統領の国連総会での演説は昨年に続き今回が2回目となる。
昨年の演説で李大統領は、韓半島(朝鮮半島)の平和問題の解決策として「交流(Exchange)、関係正常化(Normalization)、非核化(Denuclearization)」を骨子とする「ENDイニシアチブ」を提示し、「『END』を中心とした包括的な対話により韓半島での敵対と対決の時代を終わらせ、『平和共存と共同成長』の新たな時代を切り開いていかなければならない」と述べた。
今回の演説では、8・15光復節(解放記念日)の祝辞で明らかにした韓国・北朝鮮・米国・中国、または韓国・北朝鮮・米国の当事者による協議の提案が改めて行われるとの見方が出ている。魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長はこの日午前の記者会見で「韓半島の平和・共存に向けた韓国の政策について国連と国際社会の支持を確保し、韓半島の平和に向けた国際的な動力を用意する」と明らかにした。
最も関心が集まっているのはトランプ米大統領との個別会談だ。魏室長は「米国・オーストラリアなど主要国の首脳とさまざまな形で個別に接触する予定」と述べたが、具体的な会談形式については明らかにしなかった。
最近、韓米両国は9カ月にわたって進めている対米投資交渉の具体的な内容を詰めながら接点を見いだしつつあるようにみえたが、「商業的合理性」の原則をめぐって最終段階で難航している。具体的な投資事業については双方が基本的な合意に達したものの、投資金回収のためのアンブレラ型特別目的会社(SPV)の構造や長期電力購入契約(PPA)、韓国側プロジェクトマネジャーの選任など、ジョイント・ファクトシートに盛り込まれた「安全装置」をめぐる細部で米国側との隔たりが埋まっていないという。
このため、韓国政府が当初、国会に暫定合意案を報告する予定だった22日までにも妥結を確約できないとの見方が与党内から出ている。また政府レベルでもジョイント・ファクトシートと異なる不当な要求には譲歩しない方針で、最悪の場合、交渉が頓挫する可能性も取り沙汰されている。李大統領も18日の記者会見で対米投資交渉について「私が内容を見ると、同意するのが容易でない部分がいくつかあり、改めて話し合っているところ」と述べ、最終段階で難航していることを示唆した。
代表的な多国間外交の舞台である国連総会では、李大統領が主要国の首脳ともさまざまな形で交流する方針だ。魏室長は「主要国の首脳とエネルギー、半導体、科学技術などの実質的な協力について議論し、両国関係の発展に向けた協力策を模索する」と述べた。李大統領は23日にはニューヨークで開かれる「大韓民国投資サミット2026」で主要なグローバル投資家と会い、過去1年間の韓国の経済成果と政府の重点経済政策を説明し、投資誘致を図る。
李大統領は続いて23~26日、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領の招待を受け、メキシコを国賓訪問する。16年ぶりとなる国賓訪問で、両国首脳は▷貿易・投資の拡大 ▷エネルギー・鉱物のサプライチェーン協力 ▷人工知能(AI)・デジタル、航空・宇宙産業、防衛産業分野の産業協力基盤の構築--などについて協議する予定だ。
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