ドナルド・トランプ・ジュニア氏(右)と配偶者ベティナ・アンダーソン氏が12日(現地時間)、アイルランド・ダブリンの米国大使公邸ディアフィールド・レジデンスでトランプ米大統領の演説を待ちながら座っている。[ロイター=聯合ニュース]
米国の非営利調査報道メディア「プロパブリカ」は14日(現地時間)、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)ウマル・クレムレフ氏が、5月にバハマで開かれたトランプ・ジュニア氏とベティナ・アンダーソン氏の結婚祝賀行事の費用のうち数十万ドルを負担したと報じた。
2人の結婚式と祝賀行事はバハマにある超豪華プライベートアイランド2カ所で3日間行われた。クレムレフ氏は結婚式には出席せず、その後に開かれた祝賀行事に出席した。クレムレフ氏は披露宴が開かれたプライベートアイランドの賃貸料や花火の費用などを負担したという。
プロパブリカによると、この島の賃貸料は1泊約10万ドル(約1550万円)にのぼる。花火にも7万ドルがかかった。
◆プーチン大統領から勲章を受け、中国訪問にも同行…ロシア新興財閥が費用負担
クレムレフ氏はプーチン大統領と親しい関係と知られるロシアの実業家で、国際ボクシング協会(IBA)会長でもある。
クレムレフ氏はプーチン大統領との親交を背景にロシアの国営宝くじ事業を落札し、ロシア最大の自動車販売代理店企業の経営権も確保した。
クレムレフ氏が率いるIBAも親ロシア的な行動をめぐり論争を呼んできた。ロシア国営エネルギー企業ガスプロムをスポンサーに選定するなど、ロシアとの密接な関係を続けた結果、国際オリンピック委員会(IOC)から排除された。
トランプ・ジュニア氏の披露宴にかかったバハマの島の賃貸料などはIBAが金融取引に利用しているアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ所在のIBA系列法人を通じて支払われたという。
クレムレフ氏はトランプ・ジュニア氏の結婚式に出席する前、プーチン大統領から勲章が授与された。また、プーチン大統領の中国訪問の際には随行団の一員として同行したこともある。結婚式と披露宴にはクレムレフ氏のほか複数のロシア人が出席した。
◆トランプ・ジュニア氏の妻「友人から贈られた大きな結婚祝い」
トランプ・ジュニア氏の妻ベティナ・アンダーソン氏は、夫婦が共同で使用しているソーシャルメディアを通じて、クレムレフ氏が費用を負担した事実を認めた。
アンダーソン氏は「ある友人から贈られた大きな結婚祝いだった。私たちは当時も今も本当に感謝している」と明らかにした。
プロパブリカは、クレムレフ氏が披露宴の費用を負担したことについて「プーチン大統領の側近の一人が大統領の息子に金銭的支援を提供し、トランプ一家と親密な関係を築くことになった」と評価した。
続いて「米国の主な敵対国と見なされてきたプーチン政権は過去10年間、米国の選挙に影響を及ぼそうとしたという非難を受けてきた」と指摘した。
国家安全保障の専門家らもクレムレフ氏がトランプ大統領の家族に多額の資金を提供した背景に疑問を呈した。プロパブリカは「専門家らはクレムレフ氏がこの関係を築くために巨額の資金を投じた動機は何かという緊急の疑問を提起している」と伝えた。
◆元FBI幹部「結婚式費用を負担したならいつか返すべき」
元連邦捜査局(FBI)上級防諜当局者のフランク・モントーヤ氏はプロパブリカに対し「私があなたの結婚式の費用を負担したのなら、いつか私に何かを返さなければいけない」と話した。
モントーヤ氏はトランプ・ジュニア氏が自ら危険な状況に身を置いたと指摘し、「これは大統領の息子として想像もできないことであり、これ以上言うことはない」と述べた。
トランプ政権1期目当時、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)で防諜部門の責任者を務めたホールデン・トリプレット氏も、ロシアの情報機関が米政府当局者とその家族を相手に関係を構築しようとするのは一般的なことだと説明した。トリプレット氏は「金は接近する権限を得るためにその効果が証明された手段」と話した。
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