12日中国の習近平国家主席(中央)、インドのモディ首相(左)、ロシアのプーチン大統領(右)がインドのニューデリーで開かれたBRICS首脳会談に参加した。[写真 タス通信]
2020年の流血をともなう衝突で両国関係を冷え込ませた国境問題と関連し、習主席は「2国間関係と国境問題を双軌並進(ツートラックで並行して推進)し、相互促進に努力して国境地域と地域の平和と安定を維持しよう」と提案した。モディ首相は「国境の平和と安定が両国関係の持続的発展に向けた必須基盤。既存の合意と了解事項を順守しなければならない」と強調した。中国側の報道にない「違いが紛争になってはならない」という表現を追加しインドが国境問題の敏感性を再確認した。
チベットと台湾も表現が異なった。新華社通信は「インドは台湾とチベット問題で政策と立場に変化がなく、インドでいかなる勢力の反中国活動も許容しない」というモディ首相の発言を伝えた。これに対しインド政府の公式発表文は台湾やチベットに全く言及しなかった。
チベットはインド国内で亡命政府を率いるダライ・ラマ14世(91)の後継者問題を念頭に置いたと分析される。先月26日に米国議会傘下の米中経済安全保障検討委員会(USCC)はダライ・ラマの後継者問題は宗教的事案を超え、米国、中国、インド間の地政学競争問題と規定した報告書を発表し、米国はダライ・ラマが承認した後継者だけすぐに認めることを建議している。これに対し中国は後継者の承認権は中国にあると主張しており、インドは公式な立場を留保しながらもダライ・ラマの後継者選定手続きが進められる政治的・制度的空間を提供している状況だ。
経済摩擦もあらわれた。インドの発表文は「構造的貿易不均衡と供給網問題を解決し、意味があり予測可能な市場アクセスを促進しなければならない」と強調した。前日に習主席が参加しなかったBRICSビジネスフォーラムでモディ首相が「中国がインド製品の市場アクセスをもっと開放すべきで、装備や原材料供給を武器化してはならない」とした発言と同じ脈絡だ。これに対し中国は「両国経済と貿易問題に対しバランスを取りながら対応し、両国経済と貿易関係の健全で安定した発展を図らなければならない」と原則的な立場にとどまった。
中国とインドの首脳会談の微妙な亀裂はこの日開かれたBRICS首脳会談でもあらわれた。この日のBRICS会談にはロシアのプーチン大統領とイランのペゼシュキアン大統領も参加したが、ブラジルはルラ大統領に代わり外相が参加した。
7年ぶりインド訪問した習主席「競争者ではなくパートナー」…BRICS首脳ら「中東地域の紛争自制を」(2)
この記事を読んで…