韓国軍合同参謀本部のキム・ジフン少将(右から)、在日米軍司令官スティーブン・ジョスト中将、日本統合幕僚監部の石巻義康海将が7日、日本横田基地の在日米軍司令部で開かれた「2026年フリーダム・エッジ訓練」の開会式で手を握り合っている。[合同参謀本部提供、ニュース1]
韓米日の軍事協力にけん制球を投じると同時に、今後の武力挑発の名分を積み上げようという意図があるとみられる。
北朝鮮の金成基(キム・ソンギ)国防相は同日夜、朝鮮中央通信を通じて発表した談話で「米国と日本、韓国は朝鮮のいわゆる『核およびミサイル脅威』に対応するという口実の下、挑発的な3者多領域合同軍事演習『フリーダムエッジ』をまた強行している」と主張した。
韓米日3カ国が7日から5日間の日程で済州(チェジュ)東方・南方の公海上で実施するフリーダムエッジは、海上・航空・サイバーなど複数の領域で相互運用性を高めるために実施される多領域合同訓練。北朝鮮は2024年6月、フリーダムエッジの初の訓練が行われた直後にも「米日韓が3者多領域合同軍事演習を定例化することにしたのは『アジア版NATO』としての体裁を完全に整えたものだ」と反発した。
金成基国防相はこの日の談話で、米国が8日から24日まで日本、オーストラリアと実施する予定の「オリエントシールド」合同訓練にも言及した。「(米国が)演習期間中に地域諸国を射程圏内に収める戦略的中距離ミサイルシステム『タイフォン』を日本に配備しようと画策している」と非難しながらだ。
タイフォンはトマホーク巡航ミサイルとSM-6迎撃ミサイルを発射できる米陸軍の中距離火力システムだ。これに先立ち北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も2025年9月の最高人民会議での演説で、米国が日本にタイフォンを配備する動きについて「わが国を含む地域核列強の領土奥深くまでが米軍の恒常的な直接照準下に置かれるという前例のない安全保障上の危険要因だ」と非難した。
また北朝鮮は、米国が第1列島線内の周辺国を軍事的に抑止する目的で多領域機動部隊(MDTF)を年内に韓国に展開しようとしているとも主張した。MDTFとは、長距離精密打撃能力を備え、陸・海・空だけでなく宇宙・サイバー領域でも作戦を遂行できる米陸軍の多領域戦闘部隊。これは北朝鮮の立場では新たな軍事的脅威となり得る。
金成基国防相は「米日韓の3角軍事協力体制が核要素を伴う危険な攻撃的実体に変わっている」と主張し、「米国とその同盟国が我々との新たな軍事的対決を企図するなら、我々も強力かつ反射的な対応措置を取ることになる」と強調した。
また「朝鮮半島地域に懸念される軍事的対立と衝突の可能性をつくり出している米国と追随国の無分別な軍事的蠢動に警鐘を鳴らす」とし「必要な場合、我々はより強力かつ断固たる行動で敵の蠢動に対応する意志と能力を表現して見せる」と脅迫した。
統一研究院のオ・ギョンソプ主任研究委員は「北が深夜に談話を発表したのは、ワシントンの業務開始時間に合わせたものだ」とし「フリーダムエッジを口実に今後の挑発の名分を積み上げると同時に、トランプ大統領にの最近の対話提案に対しても米国の対北敵対政策に変化がないことに不満を示した側面もある」と分析した。
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