昨年12月、シリアのダマスカスで市民がバッシャール・アサド政権追放1周年を記念して国旗を振っている。[AP=聯合ニュース]
米ニュースサイトのアクシオスは10日(現地時間)、IAEAがシリアの秘密核施設として知られる「サイト99(Site 99)」に保管されていた核物質を近く搬出する予定だと報じた。サイト99は、2007年にイスラエルの空襲で破壊されたシリアの秘密核施設「アルキバル」に関連する施設。米国やイスラエルと対立していたアサド政権はアルキバル原子炉が破壊された際、残った放射性物質などをサイト99に隠した。ここには原子爆弾の基礎原料となるウラン精鉱「イエローケーキ」が含まれている。すぐに核兵器に転用できるわけではないが、通常爆発物などを使って放射性物質を拡散させる「ダーティーボム(dirty bomb)」に悪用されるおそれがある。
今回の合意の背景には2024年末の政権交代がある。シリアは長年イランと同盟関係にあったが、アサド氏の失脚後に発足したアル・シャラア新政権は米国など西側諸国との関係改善を進め、米国もシリアに対する制裁の大部分を解除した。シリアが国際的な孤立から脱却し、経済再建を果たす目的で米国に協力しているとの分析が出ている。
一方、AP通信は11日、シリアの裁判所が戦犯容疑で起訴されたアサド氏とその実弟に対して死刑を宣告したと報じた。また、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が11日、紅海の入り口のバベルマンデブ海峡で貨物船を攻撃し、船員3人が死亡したと、政府系のイエメン・アル・ジュムフーリーヤTVが報じた。船舶の国籍は具体的に明らかにしなかった。
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