慶尚南道居昌郡のKエスカレーター工場の隣に高さ21メートルのエスカレーターが設置されている。最近モデル認証を受け、国内で21メートル以下のエレベーターを製作できる資格を得た。ナム・ミョンソ記者
国産製品の空白は安全上の問題につながった。中小企業が中国製品を仕入れて設置したものの、故障した際に部品を調達するのが難しかった。39人が負傷した2013年の野塔(ヤタプ)駅エスカレーター逆走事故の原因は、中国製の「類似部品」だった。業界関係者は「中国製品は似た部品で修理されるケースが多いが、強度や素材が異なるため事故につながるおそれがある」と指摘した。
◆復活した国産エスカレーター、米国輸出を目指す
消滅から10年、国産エスカレーターが復活の羽ばたきを始めた。2024年、現代エレベーターサービスと中小企業が共に慶尚南道居昌(コチャン)に設立した「Kエスカレーター」が成果を出し始めた。実際、韓国(KOREA)を意味する「K」が社名に入っている。5日に訪れたKエスカレーターの工場敷地には、高さ21メートルの実物エスカレーターが復活の象徴のように設置されていた。最近、昇降機安全公団のモデル認証を受けた製品だ。Kエスカレーターのイ・ジュンソプ代表は「国内で高さ21メートル以下の製品はすべて製作できる『資格証』を受けたということ」と説明した。Kエスカレーターは昨年、初めて納品し、売上高は45億ウォン(約5億円)だった。
しかし国産エスカレーターが成長の勢いを維持できるかは依然として未知数だ。10年間の産業の空白は人材の空白を呼んだ。Kエスカレーターでは「50代の最年少エンジニア」の下で20代の新人が仕事を習っている。空白がさらに長引けば技術の命脈が完全に途絶えるところだった。
国内では1990~2000年代に設置したショッピングセンターや地下鉄駅のエスカレーターの交換時期が近づいているが、民間市場では安価な中国製と競争するのが難しい。Kエスカレーターは高い安全性を前面に出し、公共施設を中心に受注を増やそうとした。しかし景気後退の影響で年間400台を見込んでいた公共分野の交換物量が200台未満にとどまり、目標達成が厳しくなった。
会社が突破口にしたのは米国市場だ。すでに北米輸出のための認証取得作業に着手した。中国が世界市場を掌握したが、米中間の対立のため米国に中国企業が入るのが難しくなった。イ代表は「米国の参入障壁が我々にはチャンスになる。現地のエスカレーター市場では『メイド・イン・コリア』の勝算が十分にある」と話した。
安価な中国製に押されて倒産した韓国エスカレーター、10年後に意外な復活(2)
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