ウクライナ軍総司令官に新たに任命されたミハイロ・ドラパティ陸軍少将。キーウ ロイター=聯合ニュース
ゼレンスキー大統領はこの日、オレクサンドル・シルスキー総司令官をドラパティ氏に交代させると発表し、その後ロシア政府は同氏を指名手配したと発表した。
ロシア連邦捜査委員会は一方で、ドラパティ氏は以前からウクライナの犯罪者リストに掲載されていたと説明した。容疑は、ウクライナ軍がドネツィク州とルハンスク州を砲撃し、現地で154人の死傷者を出した2017~2019年に合同軍事作戦を指揮したというものだ。
ドラパティ氏は、ウクライナ陸軍(地上軍)司令官や東部合同作戦軍司令官を歴任した要職経験者で、最近のゼレンスキー大統領による国防相更迭をきっかけに生じた軍内部の対立や国民の抗議デモの中、新たな総司令官に任命された。
同氏は2014年、ウクライナ・マリウポリで親ロシア派武装勢力の制圧作戦を指揮した人物でもある。ロシアの戦勝記念日に当たる5月9日、ドラパティ氏は部隊を率いてマリウポリへ向かったが、市内へ通じる道路は親ロシア派武装勢力が設置したタイヤや鉄製のバリケードで封鎖されていた。この時同氏が乗ったソ連製BMP-2歩兵戦闘車が停止すれば、たちまち包囲され、武装勢力のRPG(対戦車ロケット弾発射機)による攻撃を受ける状況だった。運転兵が「前方にバリケードがあります」と報告すると、ドラパティ氏は「そのまま突っ込め」と命じた。
結局、同氏が乗った先頭の装甲車はバリケードを乗り越えて市内へ突入し、その映像は当時の戦闘を象徴する代表的な場面となった。ドラパティ氏は包囲された政府軍を脱出させ、ウクライナ軍は最終的にマリウポリを奪還することに成功した。
ドラパティ新総司令官は今後、ドローン戦力の積極的な活用や軍組織改革、前線のロボット化などを主導するとみられている。
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