ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領
もう一つは、トランプ政権による関税圧力などへの反発が、むしろ従来の左派政権への支持を強める動きも見られるという点だ。昨年、トランプ大統領に強く対抗して不利な情勢を覆して再選を果たした進歩派のマーク・カーニー首相が率いる自由党政権の事例が、中南米でも再現される可能性があるということだ。今年10月に大統領選を控えたブラジルでは、これまでの各種世論調査で「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるジャイール・ボルソナロ元大統領の長男で極右・自由党所属のフラビオ・ボルソナロ上院議員が、与党・労働者党のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領と接戦だ。
しかし米国通商代表部(USTR)が最近、通商法301条を根拠にブラジル産の主要輸入品に25%の報復関税を課すと発表したことを受け、世論はルーラ大統領支持に傾きつつある。
今月、米国・メキシコ・カナダ協定の延長を認めない方針など、トランプ政権発足以降に絶えず通商圧力を受けてきたメキシコ中道左派のクラウディア・シェインバウム大統領も国内で支持基盤を堅持している。
チャ・セヒョン/論説委員
【コラム】中南米の「ブルータイド」、トランプ効果ではない(1)
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