8日、京畿道高陽市のKINTEXで開かれた「ナノコリア2026」で観覧客がサムスン電子のブースを見ている。[写真 聯合ニュース]
中国は半導体と供給網全般を国レベルで積極的に育てている。そしてその追撃速度はとても速い。半導体業界では中国との技術格差がDRAMは約2~3年、NANDは近く格差がなくなるだろうと懸念している。わずか数年前には5年以上の格差と考えられていた。
韓国が半導体産業の成果の活用を議論する間に中国は技術に投資し、供給網を強化している。最近では中国の半導体供給網企業が中国政府の補助金を基に韓国に工場を作って韓国の供給網に進出する計画も発表した。これは単純に企業間の競争ではない。韓国の半導体供給網生態系全体の生き残りがかかった事案として見なければならない。
中国企業が補助金を武器に低価格攻勢を始める際に最初に影響を受けるのはサムスンとハイニックスではなく半導体供給網生態系を支えている中小供給網企業になるためだ。
韓国はすでに似た経験をしている。一時韓国製造業の象徴だった亀尾(クミ)と世界のディスプレー産業を牽引した坡州(パジュ)もやはり産業競争力の低下とともに地域経済が大きな苦しみを経験している。産業には永遠の勝者はいない。
韓国より市場規模がはるかに大きく制度的に安定した米国さえ半導体供給網調査で特定国の非市場的行為が自国の供給網を揺さぶること自体を国家安全保障問題と公式に規定した。欧州連合もやはり半導体法と域外補助金規定を通じて事実上同じような論理で対応している。
いまは危機意識を持たなければならない時だ。だが韓国がこうした現実を十分に直視しているのか疑問だ。
現在の半導体は単純な産業ではない。半導体はAIとロボット、宇宙航空など防衛産業と国家安全保障に直結する国家戦略産業だ。これが経済安全保障だ。いまや国は銃とミサイルだけでは守れない。
いまは半導体産業の果実を論じる時ではなく、守らなければならない時だ。これすら競争力を失うならば何で韓国の収益源を作り、何で国防を維持し、何で未来世代の雇用を作ることができるだろうか。半導体成果の適切な活用も重要だ。だがそのすべては韓国の半導体競争力が維持されることを前提にしていることを忘れてはならない。
いまからでも半導体供給網全般に対する市場保護とこれに必要な支援、産業競争力維持に向けた規制と制度改善、法律的支援など国家的能力を総動員しなければならない。特に、半導体供給網を構成する韓国の素材・部品・装備企業が世界市場で競争力を維持できるよう投資と技術開発、技術保護、人材養成に対する議論がさらに活発に行われなければならない。
半導体を守るのは特定産業を守ることではなく韓国の未来と国家安全保障を守ることであるためだ。もう「どのように分け合うか」を超え、国家安全保障と国家競争力を「どのように守るか」というもっと大きな質問に答えなければならない時だ。
シン・ダウィッ/韓国国防研究院上級研究員
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