ドナルド・トランプ米大統領(左)が7日(現地時間)、トルコ(テュルキエ)の首都アンカラで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため到着し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と握手している。AP=聯合ニュース
ネタニヤフ首相は7日(現地時間)、CNNとのインタビューで、「トルコ政権は米国の模範的な同盟国とは言えない」とし、「必要な時だけ米大統領に笑顔を見せる」と批判した。
その上で、「米国にはイスラエル以上に偉大な同盟国は存在しないと考えている」と強調した。
ネタニヤフ首相は、トランプ大統領とエルドアン大統領の個人的な親交は認めつつも、「だからといってトルコが友好国になるわけではない」と線を引いた。前日のFOXニュースとのインタビューでは、トルコ政権について「米国を憎み、『米国に死を』と叫ぶ過激派組織ムスリム同胞団の影響を受けた政権」とも表現した。
米国とトルコが北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を機に軍事・外交両面で接近すると、ネタニヤフ首相は直ちに牽制(けんせい)に動いた格好だ。
トランプ大統領はこの日、トルコで開かれるNATO首脳会議を前にエルドアン大統領との首脳会談に臨み、「トルコはわれわれの素晴らしい同盟国だ」と述べた。
さらに、「トルコは多くの伝統的な国(同盟国)以上に米国を助けてくれた」とし、「さまざまな面で、忠実であると期待していた(NATOの)他の加盟国よりもはるかに忠実だった」と高く評価した。
トランプ大統領は、トルコがイラン戦争終結に向けた協力に乗り出し、米国とシリアの関係改善にも貢献したと評価した。その上で、「エルドアン大統領からの招待がなければ、今回のNATO首脳会議には出席しなかったかもしれない」とも語った。
この日、他のNATO加盟国に対しては、イラン戦争の際に米国への支援が不十分だったとして「非常に失望した」と繰り返し批判していただけに、トルコを高く評価するこうした発言は注目を集めた。
トランプ大統領は第1次政権時代からエルドアン大統領とさまざまな懸案を直接調整し、親密な関係を維持してきた。米国がトルコ産鉄鋼などに高関税を課すなど両国間の対立もあったが、両首脳の個人的な関係は揺るがなかった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)など主要海外メディアは、2人を「ソウルメイト」と表現したこともある。
最近では、イラン戦争を経て両国関係がさらに緊密になったとの見方が出ている。中東・ロシア・欧州を結ぶ地政学上の要衝であるトルコの戦略的価値が一段と高まったためだ。
実際、8日にNATO首脳会議出席のためアンカラ入りしたピート・ヘグセス米国防長官は、この日予定されていたイスラエル訪問を急きょ取りやめたと、エルサレム・ポストが報じた。イラン空爆後も、米国の外交・安全保障の重心がトルコへ移っているとの見方が出ている。
特にトルコは、ロシアとの対話ルートを維持する事実上唯一のNATO加盟国であり、ウクライナ戦争終結を目指すトランプ大統領にとって無視できないパートナーとなっている。
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