ゾーラン・マムダニ・ニューヨーク市長が20日(現地時間)、米ニューヨークのメトロポリタン美術館に設けられた投票所で連邦下院議員選挙の期日前投票を終え、報道陣の取材に応じている。ロイター=聯合ニュース
民主党の地盤が強いニューヨークでは、予備選での勝利が事実上、本選での勝利につながるケースが多い。このため今回の結果は、マムダニ市長が市政を超えて連邦政界にまで影響力を拡大する足掛かりを築いたと評価されている。
マムダニ市長は24日(現地時間)の記者会見で、「ニューヨークの古い政治手法が終わったことを示す明確な叫び」とし、「たとえ民主党の既得権層と対立することになっても、現状維持に挑戦することを恐れない指導者を有権者は求めている」と述べた。
マムダニ市長は候補者の発掘から資金集め、広告出演、中核スタッフ支援まで自ら乗り出し、党内予備選に積極的に関与した。ブルームバーグ通信はこれを、ニューヨーク民主党の勢力図に対する影響力を試した「成功した賭け」だったと評価した。
今回の結果を受け、マムダニ市長は民主党内の新たな権力の軸として浮上したとし、現地メディアは同市長を「キングメーカー」「新たな権力ブローカー」と評した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「党既得権層に対する一撃だ」とし、マムダニ市長が議会選挙を左右し得る「強力なキングメーカー」としての地位を固めたと分析した。
◇現職議員を破った進歩派候補
マムダニ市長の支援を受けた候補は、主要接戦区で相次いで勝利した。
第10選挙区ではブラッド・ランダー候補が現職のダン・ゴールドマン議員を大差で破り、第13選挙区では民主社会主義系のダリアリサ・アビラ・シュバリエ候補が5期目の現職アドリアーノ・エスパイアット議員を破る番狂わせを演じた。第7選挙区でもクレア・バルデス候補が勝利した。
これらの候補は住宅費や保育費、生活費負担など経済問題を前面に掲げる一方、米国の対イスラエル政策の見直しを主張してきた。
◇トランプ氏「共産主義者3人を当選させた」
ドナルド・トランプ米大統領は直ちに牽制(けんせい)に乗り出した。
トランプ大統領はこの日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「マムダニ市長は筋金入りの共産主義者3人を当選させた」と投稿し、「フェイクニュースメディアから大々的かつ全面的な称賛を受けている」と批判した。続けて「市長、お祝い申し上げる」と皮肉を飛ばした。
さらに「私は昨夜16勝0敗を記録し、偉大な米国の愛国者たちを当選させることに貢献したが、メディアは一言も報じなかった」とし、「フェイクニュースだ」と主張した。また、「この2年間で私が支持した候補は予備選で259勝を挙げ、敗北はほぼなかった」とも述べた。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、今回の予備選の結果について、民主党内で穏健派の影響力が弱まり、若い進歩派有権者の結集が進んでいることを示していると分析した。
一方、共和党はこれを民主党の「急進的左傾化」の事例と位置付け、攻勢を強めている。
政治アナリストのマイケル・ラング氏は「社会主義左派が権力を築く絶好の機会だ」と述べた。
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