モスクワ郊外のドゥブナにある宇宙通信センター。ニュース1
ウクライナ軍参謀本部と各国メディアの報道によると、ウクライナ軍は22日未明(現地時間)、モスクワ州北部の先端技術産業都市ドゥブナにある宇宙通信センターに打撃を加えた。
現場では空襲後、大量の煙が確認されたという。
宇宙通信センターの上部機関である国営企業「宇宙通信」の広報室も、大規模なドローン攻撃を受けた事実を認めた。広報室は「職員に負傷者はおらず、テレビ放送や通信機能は正常に稼働している」と発表した。
1980年のモスクワオリンピック(五輪)の中継送信を機に開設されたドゥブナ・センターは、かつてクレムリンとホワイトハウス間のホットライン運用を担っていた施設だ。
現在はロシア最大級であり、欧州でも有数の衛星通信中継・送受信拠点として活用されている。
ウクライナ軍は今回の空襲のほか、国境地域ボロネジにあるミサイル電子装備生産工場も攻撃するなど、ロシアの通信・軍需インフラを重点的に狙った。
今回の大規模空襲により、ロシアの中枢であるモスクワ一帯の交通体系にも大きな支障が生じた。
モスクワ中心部および周辺地域へ向かっていたウクライナのドローン数十機が防空網によって撃墜された。しかし、その過程で安全確保のため、シェレメチェボ、ブヌコボ、ドモジェドボ、ジュコフスキーなどモスクワ圏の主要国際空港4カ所の稼働が全面停止された。
航空機の離着陸制限措置は、夜が明けた午前になってから順次解除された。
ロシア国防省はこの日、モスクワを含むベルゴロド、ブリャンスク、クリミア半島など全国各地で計301機のウクライナ製ドローンを迎撃したと発表した。これに先立つ18日にも、モスクワ州の大規模製油所がドローン200機余りの攻撃を受けるなど、ウクライナによるロシア本土攻撃の水準は日ごとに高まる傾向にある。
ロシアもこれに対抗し、ウクライナ全土に大規模な報復空襲を実施した。ロシア軍はウクライナ後方の都市スムイやザポリージャなどを攻撃し、民間人6人が死亡したほか、黒海の港湾都市オデーサにはイスカンデル弾道ミサイルを発射した。
この過程で、黒海を航行していたトルコ船主所有のパナマ船籍ばら積み貨物船「ビクトレス号」がロシア軍のドローン攻撃を受けて火災が発生するなど、民間被害も生じた。
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