イングランドプレミアリーグのチェルシーの元オーナー、ロマン・アブラモヴィッチ氏 [ロイター=聯合ニュース]
英日刊紙フィナンシャルタイムズ(FT)は複数の消息筋を引用し、ゼレンスキー大統領が先月、アブラモヴィッチ氏をキーウに招待し、両国間の首脳会談を行う用意があるというメッセージをプーチン大統領に伝えてほしいと要請したと報じた。
しかしアブラモヴィッチ氏から関連内容を伝えられたプーチン大統領はゼレンスキー大統領との対面は無意味だとしてこれを一蹴したことが把握された。
プーチン大統領は最近、公式的な席でキーウを訪問してきた財界関係者と面会した事実を明らかにし、その人物に対してゼレンスキー大統領と会う理由は全くないという考えを伝えたと自ら言及したりした。
FTは、ウクライナ側がロシア軍の大きな人的被害と攻勢の鈍化を交渉のモメンタムとして期待したものの、戦争の勝利を確信しているプーチン大統領が会談に全く関心を示していないと分析した。
今回の意思疎通の仲介役を務めたアブラモヴィッチ氏は旧ソ連崩壊後にエネルギー・鉄鋼分野で富を築いた人物で、プーチン大統領の側近であり、イングランドプレミアリーグのチェルシーの元オーナーとしてもよく知られている。
同氏はウクライナ戦争勃発後、西側諸国の圧力によって球団を売却して資産が凍結されるなど大きな損失が生じた。開戦初期にはイスタンブール平和協定や黒海穀物合意の妥結を助けるなど、両国の水面下の仲介者として活躍してきた。
最近までも捕虜交換などウクライナとロシアの間の意思疎通の窓口としての役割を継続してきたため、ウクライナ側では同氏を「受け入れられる唯一のロシア人」と評価してきた。
しかしアブラモヴィッチ氏の側近らでさえ、ゼレンスキー大統領のいわゆる「カリスマ談判」方式には懐疑的な見方を示しているとFTは伝えた。
ある側近は、ゼレンスキー大統領は首脳間の個人的な能力によって問題を解決できると信じているが、これはプーチン大統領が極度に嫌う方式であり、トランプ米大統領にも通用しない戦略だと指摘した。
この記事を読んで…