FPVドローンを操縦するウクライナ軍 [写真 ミリタルニ]
ロバート・ゲイツ元米国防長官が先月31日に伝えた、ウクライナ軍の最近のドローン戦争だ。ロシアの兵力や装備を打撃した戦果が点数として記録され、この点数が武器の調達につながる構造となっている。米軍も現代戦に求められる統合能力に着目し、ドローン・ロボット・レーダー・人工知能(AI)システムを一つに統合する実験を加速させている。しかし「戦争のゲーム化」に対する懸念の声も多い。
◆殺傷が点数になる戦争…ドローン戦果が武器調達に
WPによると、ウクライナ政府が運用している制度の名称は「アーミー・オブ・ドローン・ボーナス」だ。ドローン部隊が首脳部に提出した攻撃の戦果映像などに基づいてポイントが支給される。貯まったポイントはウクライナ政府のオンライン市場でドローンや関連装備を購入するのに使われる。
ゲームでなく現実の中の殺傷がゲームのスコアのように換算されている。ロシア軍の殺傷は他の戦果よりも多くのポイントが与えられる。WPは「昨年秋からロシア軍を射殺したり負傷させたりした際に付与するポイントが2倍に増えた」と伝えた。
ウクライナ軍はロシア軍がドローン攻撃を避けて装備を戦線の後方に退かせ、小規模な歩兵浸透に依存するようになってから制度を変更した。狙撃手など小規模な対空防衛部隊もポイント獲得が可能なリストに含まれた。敵のドローン操縦士を攻撃すれば一般の歩兵よりも2倍高いポイントを受ける。
WPは「標的別のポイントは機密だが、ウクライナのミハイロ・フェドロフ国防相は昨年、ロシアの歩兵1人が12点に該当すると明らかにした」と説明した。
ウクライナがポイント制度まで導入してドローン攻撃に熱中するのには理由がある。ロシアは大規模な兵力を犠牲にして防衛線を少しずつ削り取る「ミートグラインダー」戦術を使っている。兵力が劣勢のウクライナとしてはドローンで対応するしかない。実際に効果も出ている。ウクライナ当局は今年4月、ウクライナのドローンがロシアの兵力3万5200人以上を無力化または殺傷したと発表した。フェドロフ国防相はロシアが5カ月連続で新たに動員できる兵力よりも多くの兵力を失ったと主張した。
ただ、ドローン攻撃が最終的な勝利を担保できるかについては疑問が残る。カーネギー国際平和財団のマイケル・コフマン研究員はWPに「ロシアの歩兵を殺すだけでは戦争に勝つことはできない」とし「打撃範囲を広げて作戦的縦深を統制することにウクライナ軍が注力している」と指摘した。後方のドローン部隊、砲兵、指揮・補給網まで効果的な攻撃を狙っているということだ。
ロシア軍を殺すと「武器ショッピング」ポイント貯まる…ゲーム化した戦争(2)
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