1発あたり400万ドルのPAC3MSE迎撃ミサイル [写真 米陸軍]
5月17日、軍事メディアのディフェンスブログは、米陸軍が1発あたり100万ドル未満のミサイルを確保するため公式情報提供依頼書(RFI)を発行したと報じた。これは陸軍が公開的に明らかにした最も具体的な費用中心の武器調達課題の一つだ。
文書は、完成品の迎撃ミサイルからロケットモーター、シーカー、射撃統制システムなどの個別構成品にいたるまで5つの主要課題を扱っている。また、調達プロセス全体を規定するコスト基準を具体的に提示している。完成品の迎撃ミサイルは1発あたり100万ドル未満でなければならず、個別の構成品は1個あたり25万ドルを超えてはならない。
ウクライナや中東では1発300万~400万ドルのパトリオット(PAC-3)迎撃ミサイルを使用して5万ドル程度のイラン製「シャヘド」ドローンを撃墜したが、これはいかなる国防予算であっても無期限には続かないコスト問題を呼んだ。
米陸軍は単に安価な完成品ミサイルを求めるのではなく、問題を構成品ごとに細分化し、ロケットモーター、シーカー、射撃統制システムなど分野別の専門供給業者が独立して競争できるようにした。5つ目のトラックとしては、モジュラー型オープンシステムアプローチ(MOSA)を通じて最適な構成品を組み立てて完成品のミサイルを提供する兵器システム統合企業を選定する予定だ。
提案したソリューションはすべてM903発射機および統合防空戦闘指揮システム(IBCS)と統合されなければならない。M903は現在のパトリオット発射機構成で、PAC3迎撃ミサイルを搭載して射撃統制ネットワークと連動する装輪式プラットフォーム。すなわち、選定される低コスト迎撃ミサイルは、新たな発射機を購入することなく従来のパトリオット部隊のインフラに直接統合できなければならない。
ノースロップ・グラマンが開発したIBCSは、米陸軍の次世代対空・ミサイル防衛指揮統制システムであり、多様なシステム系列センサー、指揮ノード、発射機を統合射撃統制ネットワークに連結する。IBCSへの適合要求事項は低コスト迎撃ミサイルが特定のシステムに依存することなく、米陸軍がIBCSネットワーク統合のために投資してきたあらゆるセンサーを活用して誘導することを保証するものだ。
この情報提供依頼では、2026会計年度第4四半期に実証能力を支援できるほど十分に成熟したソリューションを要求しており、応募企業は回答締め切りから約4カ月以内に実証の準備を完了しなければならない。完成型の迎撃弾は技術成熟度(TRL)6以上でなければならず、これは該当技術が単なる実験室環境ではなく実際の環境で検証されていることを意味する。
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