トランプ米大統領。[写真 AP=聯合ニュース]
バンス副大統領は12日にイスラマバードで記者会見を行い、「イランはわれわれの条件を受け入れないことを決めた」と話した。その上で「われわれは彼らが核兵器を追求せず、速やかに核兵器を確保できる手段も追求しないという明示的約束が必要だ」と話した。その上で「最高で最終の提案を提示しており、イランが受け入れるのか見守る」とし、これを「レッドライン」とした。また「交渉中にトランプ大統領と6~12回ほど通話した」として交渉中断がトランプ大統領の決定であることを示唆した。
これに対しイラン交渉団を率いたガリバフ国会議長は168件の未来志向的イニシアチブを提示したが米国を信頼できなかったと明らかにした。イラン外務省報道官もやはりXに「交渉の成否は相手の真剣さと誠実な姿勢、過度で不法な要求を自制することにかかっている」と明らかにし責任を米国に転嫁した。また「一部の事案は意見の一致を見たが、2~3件の重要な懸案で溝があった」と説明した。これと関連して、イランのタスニム通信は「ホルムズ海峡と核物質除去を含め戦争で得られなかった譲歩を交渉の場で勝ち取ろうとすることが米国の意図だった」と報道した。
双方の発言と外信報道などを総合すると、イランの非核化とホルムズ海峡開放問題、制裁解除が交渉の難関だったものとみられる。
イランの核脅威除去は米国の戦争名分だ。戦争を終わらせるにはイラン側の高濃縮ウラン440キログラム全量の搬出、ウラン濃縮計画の廃棄などの成果が必要だ。
◇トランプ大統領「イランに通行料払った船舶、航海できないだろう
ホルムズ海峡開放と関連しても双方は立場の差を狭めることができなかった。
フィナンシャル・タイムズは交渉関係者の話として「海峡統制権交渉が膠着状態に陥った。
イランが海峡を米国とともに統制しようという案を拒否し単独で通行料を課すという立場を固守した」と伝えた。タスニム通信も「海峡事案で深刻な意見の不一致がある」と報道した。米国は海峡の即時開放を要求しているが、ニューヨーク・タイムズによるとイランは最終合意妥結後に海峡を開放するという立場だ。今後交渉が再開されたとしてもイランが米国の要求に応じる可能性は少ないという見方が出ている。このほか270億ドル規模の海外凍結イラン資金問題も争点だった。
トランプ政権はイランを圧迫するため交渉開始当日にホルムズ海峡に駆逐艦2隻を投じて機雷除去作戦を展開したりもした。軍艦2隻はホルムズ海峡を通過するのにも成功した。開戦後に米国の艦艇が海峡を通過したのは初めてだ。これに対しイランの革命防衛隊が「非軍事的船舶だけ通過できる。軍艦は強力な対応に直面するだろう」としながら強く反発した。
するとトランプ大統領はトゥルース・ソーシャルに「米海軍がホルムズ海峡を直接封鎖するだろう」と明らかにした。イランとの交渉が決裂するとホルムズ海峡を米国が統制することによりイランの原油輸出路を遮断するという趣旨とみられる。
その上で「いつかはだれもが出入りできる状態になるだろうが、その前にわれわれはイランが海峡に設置した機雷を除去するだろう。われわれに向かって、あるいは平和な船舶に向かって発砲するすべてのイラン勢力は完全に破壊されるだろう」と警告した。
トランプ大統領はまた「米海軍に国際水域でイランに通行料を支払ったすべての船舶を見つけ出し遮断するよう指示した。違法な通行料を支払ったいかなる船舶も公海で安全な航海を保証されることはないだろう。米国は決して恐喝に屈しないだろう」と強調した。その上で「他の国もこの封鎖に参加することになり、イランはこの不法な恐喝行為から利益を得ることは許されないだろう」と付け加えた。
今後の交渉再開は不透明だ。立場の差があまりにも大きく、21日までの停戦期間内に合意を見出しにくいだろうという見通しが出ている。ただイラン外務省報道官が「外交は決して終わらない」と付け加えただけに合意を見出す可能性も排除することはできない。
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