ソウル麻浦区のビニール袋販売会社 ハン・チャンウ記者
市民と自営業者が「ビニール大乱」恐怖に陥った背景には、石油化学製品のナフサの価格急騰がある。原油精製過程で出るナフサはプラスチック・合成繊維・合成ゴムなど各種工業製品の原料として使用される。韓国石油公社の油価情報システムによると、1月第1週に1バレルあたり56.9ドル(約9000円)だったナフサ国際価格は先週129.7ドルと約127.9%急騰した。さらに国内消費量の40~45%が輸入され、このうち54%はホルムズ海峡を通る。中東紛争で海峡がふさがり、需給問題が浮上した。
さらに金融市場の不安定でドル高ウォン安が進み、懸念はさらに強まった。海外からすべて輸入するナフサはウォン安になれば価格が上がるしかない。
◆「税金減免、代替財の確保を検討するべき」
現場と専門家は中長期的な対策が必要だと指摘する。戦争長期化の兆候で原材料価格の上昇が本格化し、経済的な負担が今後、一般市民と自営業者に広がるおそれがあるからだ。14年前からビニール袋卸売りをするキムさん(68)は「国内石油化学大企業がすでにビニール・プラスチック原材料関連価格を引き上げ始めた」とし「時差を置いて卸売業者と小売業者に負担が移るだろう」と予想した。
明知大のキム・テファン国際通商学科教授は「紛争が長くなっているだけに、現地サプライチェーンから物流・保険などの複数のインフラが回復するのに長い時間がかかることも考えられる」とし「石油と関連製品のサプライチェーン問題の長期化に備えなければいけない」と助言した。漢城大のキム・サンボン経済学科教授は「サプライチェーン問題といっても被害は結局、零細自営業者までつながる」とし「税金の減免から代替財の確保など政府がいくつかの政策を活用しなければいけない」と話した。
「従量制ごみ袋が売り切れ」…韓国、中東発「ビニール大乱」の兆候(1)
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