イスラエルのラファエル・ハルパズ駐韓大使(上の写真)とイランのサイード・クーゼチ駐韓大使が5日午前、そろって記者会見を開き、中東で起きている戦争に対する立場を明らかにしている。ウ・サンジョ記者
イスラエルのラファエル・ハルパズ駐韓大使は5日、記者会見を開き、「国家の存立を脅かす敵対勢力に向き合うことがどのような意味を持つのか、韓国ほどよく理解している国はないだろう」と述べ、イランを攻撃した今回の「獅子の咆哮(ほうこう)」作戦をこのように規定した。1990年代半ばに北朝鮮の核開発を阻止できなかった結果に言及しながらだ。
ハルパズ氏はこの日、韓国から学んだイスラエルの歴史的教訓を指摘することに相当な時間を割いた。1994~96年に北朝鮮が核弾頭を製造する能力を備えようとした際、決断を下せなかったために、結局40~60発の核弾頭を保有させることになったという歴史を振り返った。
同氏は「あの時止められなかったからこそ、今行動しなければならないという意味」とし、「我々が行動しなければ、10年後のイランは(現在の北朝鮮と)同じ状況になる」と述べた。また「イランがもし核兵器を保有することになれば、それを使用することに全く躊躇(ちゅうちょ)しないだろう」と警告した。
獅子の咆哮作戦の第一の目標である核プログラム阻止に関連し、同氏は「昨年6月のイスラエルと米国による核施設への打撃後も、イランは施設を地下深くへ隠し、60%のウラン濃縮を進行させた」と述べた。イランが「戻れない橋」を渡らないようにするため、「先制攻撃」が不可避だったという論理だ。また、イランの弾道ミサイルやレバノンを拠点とする武装組織ヒズボラなど、代理勢力の活用についても批判した。
イランの反政府デモについては「イラン政権は自国民3万余人を無残に殺害した」と声を高めた。そのうえで、今回の作戦目標の一つが「イラン国民が現政権の抑圧から脱し、自らの運命を決定し、韓国・米国・イスラエルの国民のように自由を享受できる条件を作ることだ」と語った。
ハルパズ氏はこの日、「これ以上、座視できなかった」という表現を何度も口にした。「核合意に向けた交渉中に突然の打撃を加えたことは理解しがたいという意見も少なくない」という質問に対し、同氏は「国際社会が何度も機会を与えたが、そのたびに(イランに)時間を稼がせる結果となったため、これ以上、座視できなかった」と答えた。
米国とイスラエルの過剰対応に対する批判論にも線を引いた。イランの女子学校への被害について「民間を標的にした」との指摘が出ると、「事実関係を把握する」としつつも「イラン発の偽ニュースが多いので、惑わされないでほしい」と述べた。
また、同日、在韓国イラン大使館側が「イスラエルこそ核を保有しながら国際原子力機関(IAEA)の査察を受けていない」と主張したことについては、「イスラエルは『核兵器を持つ国』として紹介されることを望んでいない」とし、「核で他国を破壊しないという原則を強調している」と述べた。
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