昨年142%急騰した銀価格が先月30日に1日で31.37%下落し1オンス当たり78.53ドルとなった。その後市場では小幅な回復傾向が続き、銀を売るべきか、安値買いの機会にすべきか悩む投資家が増えている。[写真 ニュース1]
この日貴金属通りは指輪などアクセサリーを除くと銀製品を買おうとする人はおらず、売ろうとする人ばかり続いた。3年前に結婚した息子夫婦と来たイ・ボクヒさん(62)は「子どもたちが結婚する時に嫁に金10匁、銀1キログラムを買ったが、この前『お母さん、大当たりした」と喜んでいたので満たされた。売りたいというので一緒にきたが、数日の差で100万ウォン以上の違いが出て少し残念」と話した。厚い銀のペアリングを探していたユ・ウンハさん(32)とカン・ヒョンさん(34)は「銀価格がとても上がり、銀の指輪をしていると大学生かとからかったのは昔話になった。価格が落ちたというので通りすがりに買おうと立ち寄った」と話した。
銀価格が短期間で急騰落し市場が「シルバーパニック」に陥った。2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)では、3月引き渡し分の銀先物価格は前営業日比1.9%下落した1オンス当たり77ドルで取引を終えた。先月26日に115.5ドルを超え過去最高値を更新した勢いは、先月30日に1日で31.37%近い急落となる78.53ドルまで落ち込んで急激に鈍化した。この日は銀だけでなく金(4月引き渡し分先物)価格も11.4%下落し4745.1ドルとなった。この日マーケットウォッチは「金・銀市場で時価総額7兆4000億ドルが蒸発したと推定される」と伝えた。
だがこの日の取引終了後の投機売りが徐々に沈静化し、場外市場では再び価格が回復傾向を見せている。3日午前2時現在で銀先物価格は83.05ドルまで上がり、金先物価格もやはり4791ドルまで反騰した。
銀価格が本格的に熱を帯びたのは昨年初めからだ。ブルームバーグによると、昨年1年間で国際金価格は64%、銀価格は142%急騰した。韓国でも銀市場は熱かった。昨年4大銀行のシルバーバー販売額は306億8000万ウォンで、2024年の7億9900万ウォンの38倍を超えた。韓国取引所上場指数証券(ETN)のこの1年の収益率上位5銘柄のうち2~4位を銀関連商品が占めた。
高止まりした銀価格が急落した先月30日は、トランプ米大統領が次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長にケビン・ウォーシュ氏を指名した日だった。タカ派(通貨緊縮選好)性向という分析にドル相場が高まり利下げの可能性が低くなったと市場は解釈した。利子がつかない実物資産である銀は金利が上昇するほど保有にともなう機会費用が大きくなるので投資魅力が落ちる。CNBCは「保守的な人物と知られるウォーシュ氏がFRBの独立性を維持すると期待される」と伝えた。
だが銀価格が他の資産に比べ大幅に上昇したのは、2020年代に変曲点を迎えた銀需給構造のためという分析が出ている。2010年代中後半まで世界の銀市場では供給が需要を小幅に上回ったが、最近になり太陽光、人工知能(AI)、5G、電気自動車など新産業の需要が爆発し本格的な構造的不足段階に進入したという診断だ。銀専門機関シルバーインスティテュートによると、昨年基準で世界の年間銀総需要は約11.48億オンス(3万5707トン)に達するのに対し供給量はリサイクル分を合わせても約10億オンス(3万1103トン)水準にとどまっている。
30%急落、シルバーパニックに注文取り消しの問い合わせ…銀、いま売るべきか買うべきか(2)
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