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マドゥロ氏拘束、その裏にはチャベス氏がまいた「石油武器化」27年の悪縁

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2006年の国連総会でベネズエラのチャベス大統領(当時)が米国の進歩性向言語学者ノーム・チョムスキーが書いた『覇権か、生存か アメリカの世界戦略と人類の未来』を見せながら演説している。[中央フォト]

米国とベネズエラの関係が最悪に突き進んでいる。トランプ米大統領が3日にベネズエラを空爆し、マドゥロ大統領夫妻を逮捕して米国に強制連行してだ。

20世紀までは友好的だった両国関係がこのようになった背景には原油がある。ベネズエラは2024年基準で3032億バレルの原油埋蔵量を持ち世界1位だ。


1918年にベネズエラが原油を初めて輸出してから米国はベネズエラ産原油の主要輸入国のひとつだった。70年代の第1次オイルショックで中東産石油供給が急減した状況でベネズエラは米国の救いの綱だった。73年には米国の原油輸入量のうち32.7%がベネズエラ産だったほどだ。


両国関係が揺らぎ始めたのは99年2月にチャベス大統領が就任してからだ。左派傾向の軍人出身のチャベス氏は石油資源を武器化して米国を威嚇した。エクソンモービルなど米国の大手石油企業が開発してきた最大の油田地帯オリノコベルトなどを一方的に国有化した。この「オイルマネー」で無償教育・医療政策を広げた。

積極的な反米の動きで政治基盤を広げたチャベス氏は米国が中南米一帯で推進してきた米州自由貿易地域(FTAA)反対を主導し2005年には白紙化させた。米国は制裁で対応したが、チャベス氏はむしろ2006年9月のニューヨークの国連総会での演説でジョージ・W・ブッシュ大統領を悪魔に例え、自身を反米のアイコンとして印象付けさせた。

2009年の米オバマ政権発足後、チャベス氏がオバマ大統領に「友人になりたい」とあいさつし関係が改善されるように見えた。だが2015年にオバマ政権は追加制裁を実施した。チャベス氏の死後2013年に大統領に当選したマドゥロ氏が「民主主義毀損と人権蹂躙(じゅうりん)、腐敗」などを行ったという理由からだ。

両国関係は2016年の第1次トランプ政権発足後さらに悪化する。トランプ大統領は2017~2018年に相次いでベネズエラ制裁を強化した。2018年の大統領選挙ではマドゥロ氏が再選に成功したが、これを認めなかった。代わりに不正選挙を主張して野党指導者のフアン・グアイド国会議長を国家元首として承認した。翌年にはベネズエラ産の石油輸出も一方的に禁止した。

2020年の米国大統領選挙でバイデン大統領が当選し改善の兆しが見えるようだった。原油価格安定、難民抑制、民主主義定着などを目標にバイデン政権が制裁を一部緩和したためだ。

だがこれは昨年トランプ大統領が再執権してすぐ廃棄された。トランプ大統領は昨年9月にベネズエラの麻薬カルテルとの戦争を宣言した後、マドゥロ大統領を麻薬テロ組織のトップだと名指しした。その後地上戦を念頭に、ベネズエラ周辺海域に原子力空母、駆逐艦、戦略爆撃機B1・B52、ステルス戦闘機F35、無人攻撃機MQ9など約2万人の兵力を展開した。先月には特殊作戦航空機と特殊部隊兵力をカリブ海に追加配備した。結局トランプ大統領は3日、公式にマドゥロ大統領を追放した。



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