米国のドナルド・トランプ大統領が29日(現地時間)、フロリダ州マールアラーゴ・リゾートでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と首脳会談を行った後、握手をしている。ロイター=聯合ニュース
トランプ氏はこの日、フロリダ州パームビーチの私邸マールアラーゴを訪れたネタニヤフ首相との会談後の共同記者会見で、「ハマスが合意通り武装解除をしなければその代償を支払うことになる」と圧力をかけた。イランに対しても「(弾道ミサイルおよび核兵器開発の)再開が確認されれば、その代償は(昨年6月の空爆より)さらに強力になるだろう」と警告した。一方、イスラエルについては「まったく心配していない」と持ち上げた。
ネタニヤフ氏もまた、トランプ氏にイスラエル最高勲章である「イスラエル賞」を授与するという知らせを伝えるなど、この日両首脳は格別に親密な姿を見せた。1953年に制定されたイスラエル賞は、▷学問 ▷文化・芸術 ▷ユダヤ学 ▷終身功労 ▷特別貢献などの分野でイスラエルの発展に卓越した寄与をした人物に授与する、イスラエル最高権威の民間・文化勲章だ。トランプ氏は外国人としては初めての受賞者となる。
しかし、トランプ氏との強固な結びつきを誇示したにもかかわらず、ネタニヤフ氏の前途は険しいというのが主要外信の評価だ。イスラエルが中東和平を妨げているというトランプ氏の疑念が消えていないうえ、司法リスクからも自由ではないためだ。
トランプ氏がネタニヤフ氏に実質的な支援をしない可能性もある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「トランプ氏はネタニヤフ氏を厄介だと評価している」とし、「2人の関係は公の場では友好的でも、私的には敵対的であることを示している」と説明した。
実際、トランプ氏はハマスに対する報復の主体として、米国・イスラエルではなく、停戦協定に乗り出した59カ国を前面に立てた。イスラエルがハマスやヒズボラ、シリアなどに軍事行動を強行するなら、トランプ氏がいつでも激怒する可能性がある。アクシオス(Axios)は消息筋を引用し、「トランプ氏はネタニヤフ氏に対し、ヨルダン川西岸における挑発的な措置を自制するよう求めた」と伝えた。
国内状況も安心できない。ネタニヤフ氏の贈収賄・詐欺容疑の裁判は、トランプ氏の恩赦圧力にもかかわらず行われる見通しだ。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「ネタニヤフ氏が首相の座を守るには、連立パートナーである極右勢力が望む超正統派ユダヤ教徒(ハレディ)への徴兵免除特例法案を制定しなければならないが、国民的な反発に直面する可能性があり、法案を作れなければ連立が崩壊する可能性がある」とし、「ネタニヤフ氏にとって2026年は厳しい一年になる」と展望した。
一方、この日の会見で中国の台湾包囲訓練に関する質問が出ると、トランプ氏は「まったく心配していない」とし、「私は習近平中国国家主席と非常に良い関係を維持している」と答えた。これに先立ち、中国人民解放軍東部戦区は前日、作戦名「正義使命―2025」と名付けた台湾包囲訓練に入ったと発表した。台湾は「国際法と国際秩序への明白な挑戦だ」として強く非難した。中国の大規模な台湾包囲訓練は今回が7回目となる。
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