ドナルド・トランプ米国大統領が19日(現地時間)、米国ワシントンのホワイトハウスで、ジェスチャーを交えながら薬価引き下げを発表している。ロイター=聯合ニュース
今月10日に米軍が制裁対象のタンカー「スキッパー(The Skiper)」を拿捕してから10日後のことで、またトランプ大統領が16日にベネズエラのニコラス・マドゥロ政権を「外国テロ組織(FTO)」に指定し、制裁対象タンカーの出入りを全面封鎖すると明らかにして以降、初めての拿捕となる。
◇「麻薬テロの資金源である『原油』を引き続き追跡」
クリスティ・ノーム米国土安全保障長官は同日、ソーシャルメディア(SNS)で「夜明け前に沿岸警備隊は戦争省(国防総省)の支援を受け、ベネズエラに最後に寄港したタンカーを拿捕した」とし、「この地域で、麻薬テロの資金源となる制裁対象原油の違法な移動を引き続き追跡する」と明らかにした。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、沿岸警備隊が主導した今回の作戦には、海軍を含む複数の連邦機関が参加し、作戦はベネズエラ近海の公海上で実施された。
拿捕されたタンカーはパナマ船籍の「センチュリーズ(Centuries)」で、米財務省が公開管理している制裁対象タンカーの一覧には含まれていない。業界関係者はNYTに対し、「当該船舶の貨物は、中国の製油所に原油を送った履歴のある中国系貿易業者が所有している」と伝えた。
◇「戦争の可能性を排除しない」
トランプ大統領はこれに先立つ19日、NBCとの電話インタビューで、「ベネズエラへの圧力が戦争に発展する可能性はあるか」との質問に「議論していない」と答えた。しかし、正確な立場を問う質問が続くと、最終的に戦争の可能性も排除しないと述べた。
トランプ大統領は続けて、「もし彼らが愚かなことに航行を続けるなら、(タンカーは)我々の港のいずれかに戻ってくることになるだろう」と述べ、タンカーの追加拿捕の可能性も示唆した。この日の午前に行われた拿捕作戦は、トランプ大統領のこうした発言の直後に実施された。
同時に、米財務省外国資産管理局(OFAC)は、マドゥロ大統領の妻の姉妹、義兄、甥およびその家族を一斉に制裁対象に加えた。スコット・ベッセント長官はこれについて、「トランプ政府は、マドゥロの不良麻薬国家を支える者たちを制裁した」とし、「ベネズエラが致命的な麻薬を流入させることを許さない」と述べた。
トランプ大統領は、「ベネズエラへの圧力はマドゥロ政権の打倒か」という質問には具体的な回答を避けた。その代わりに、「私が何を望んでいるかは彼(マドゥロ大統領)が正確に知っているし、誰よりもよく分かっている」とだけ答えた。戦争にまで言及した米国の圧力に対し、ベネズエラは「国際法違反であり、原油という国家の富を略奪しようとするものだ」と主張している。ベネズエラは世界最大の原油埋蔵国だ。
NBCは「トランプ大統領は大統領選勝利直後、『戦争を止める』と強調していた」とし、「ベネズエラとの戦争の可能性を示唆したことは重要な意味を持つ」と指摘した。
◇ISに大規模空爆…「戦争ではなく報復宣言」
こうした中、米国防総省は19日、シリアのイスラム過激組織「イスラム国(IS)」を標的とした大々的な空爆を敢行した。ピート・ヘグセス国防長官は自身のSNSで、「13日に発生した米軍への攻撃に対する直接的な対応として、ISIS(米軍がISを指す呼称)の戦闘員、インフラおよび武器施設を排除するための『ホークアイ空爆作戦』を開始した」と明らかにした。
さらに「これは戦争の始まりではなく、報復宣言」とし、「トランプ大統領のリーダーシップの下、米国は国民を守るため、ためらうことも後退することも決してない」とし、「我々は敵を追跡し、多数を殺害し、今後も引き続きそのようにする」と付け加えた。
今回の空爆は、13日にシリア中部パルミラで偵察中だった米軍とシリア政府軍が襲撃され、兵士2人や通訳官など米国人3人が死亡したことへの報復だ。
現時点まで、いかなる武装組織も米軍兵士の殺害を認めていないが、国防総省および情報当局者は、ISを最有力の背後勢力とみている。トランプ大統領はSNSに、「約束した通り、(米兵の殺害に)責任のある殺人テロ犯に対して非常に厳しい報復を加えている」と書き込み、「米国を攻撃したり威嚇するつもりなら、これまでに受けたどのような打撃よりも強烈な打撃を受けることになる」と記した。
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