為替レートは通貨と通貨の交換比率だ。基本的に該当国の通貨の価値が高ければその国の経済の強さを代弁する。それでソウル外国為替市場でドルを売買する結果で決定される為替レートという価格変数について深く心配する必要があるのかという疑問も抱く。最近、ウォン安ドル高が進んでいて、多くの人々が心配している。しかし為替レートは市場の価格であり、価格の過不足を調整する役割をする。ひょっとすると最近の為替レートは自然な現象なのかもしれない。
もちろんウォン安ドル高が長期化する場合、経済に否定的な影響が及ぶ点は否定できない。資源貧国である韓国の経済の特性上、ウォン安ドル高は輸入物価を引き上げ、結局はインフレ圧力を強める。ただ、いくつかの研究結果を見ると、輸入物価が最終物価である消費者物価に及ぼす平均的な物価上昇圧力はそれほど大きくない。別の副作用としては海外旅行や留学において負担が増えるという点が挙げられる。こういうものよりウォン安ドル高の最も大きな弊害は心理的不安感のパンデミックだ。韓国人は為替レートに一種のPTSD(外傷後ストレス障害)を持つ。通貨危機の経験のためだ。ウォン安ドル高は韓国経済に深刻な問題をもたらすと解釈される。通貨危機当時の国家不渡り事態を思い出させる。こうした不安感は結局、内需心理を萎縮させたりする。経済ファンダメンタルズが為替レートに反映されるのではなく、為替レートが経済ファンダメンタルズを決定する主客転倒的な悪循環が形成されかねず、最も懸念される。
ウォン安ドル高がどこまで進むのか予想するのは難しい。1年前のこの時期に現在の為替レートを予測した専門家や機関はなかった。現在の1ドル=1400ウォン台後半の為替レートは韓国経済のファンダメンタルズを考慮すると過度にウォン安ドル高だ。また、外貨が流出するためウォン安ドル高が進むというという一部の主張も同意しがたい。もしそうだとすれば、外貨準備高に小さな問題点でも見つかるべきだが、そうではない。ウォン安ドル高は心理的な要因が大きな原因だと考える。
したがって通貨当局が注視するべき部分は為替レートの防御ではない。市場の心理をコントロールしなければいけない。基本的に経済体力に基づかない過度な動きを防ぐことが重要だ。特に市場に非理性的な判断が流行する現象を阻止しなければいけない。まずウォン安ドル高に対する期待感をなくす必要がある。その規模を確認することはできないが、ドル買いの投機的需要が大きいと考えられる。そのような心理を抑えるために、ウォン安ドル高にベッティングすれば大きな損失が生じるおそれがあることを痛感させる必要がある。ウォン安ドル高がニューノーマルという主張ももちろん根拠があるが、今の水準は決して正常ではない。2つ目、来年上半期に注意しなければいけない。通常、1月の経常収支は12月比で黒字幅が大幅に減ったり、赤字が出たりすることがある。貿易の季節的要因による自然な現象だが、市場はこれを需給不安定と誤認することがある。また、多くの企業の会計年度の終了時点が3月と4月に集中し、外貨流動量が増加する傾向にある。これが市場規模が小さいソウル外国為替市場の変動性を急増させたりする。来年1-3月期頃まで不安定な為替市場は続くだろう。その時まで通貨当局が緊張を緩めず、もう少し市場安定化のために努力すれば、今の異常な通貨危機は終わると期待してみる。ファンダメンタルズが為替レート水準を決定するという最も基本的な論理を信じてみよう。韓国経済に問題が多く、未来も不確かな点には同意する。とはいえ、現在の為替レートは最近の若者の言葉で「エバー(error over、度が過ぎる)」であることは間違いないとみられる。
チュ・ウォン現代経済研究院研究本部長
もちろんウォン安ドル高が長期化する場合、経済に否定的な影響が及ぶ点は否定できない。資源貧国である韓国の経済の特性上、ウォン安ドル高は輸入物価を引き上げ、結局はインフレ圧力を強める。ただ、いくつかの研究結果を見ると、輸入物価が最終物価である消費者物価に及ぼす平均的な物価上昇圧力はそれほど大きくない。別の副作用としては海外旅行や留学において負担が増えるという点が挙げられる。こういうものよりウォン安ドル高の最も大きな弊害は心理的不安感のパンデミックだ。韓国人は為替レートに一種のPTSD(外傷後ストレス障害)を持つ。通貨危機の経験のためだ。ウォン安ドル高は韓国経済に深刻な問題をもたらすと解釈される。通貨危機当時の国家不渡り事態を思い出させる。こうした不安感は結局、内需心理を萎縮させたりする。経済ファンダメンタルズが為替レートに反映されるのではなく、為替レートが経済ファンダメンタルズを決定する主客転倒的な悪循環が形成されかねず、最も懸念される。
ウォン安ドル高がどこまで進むのか予想するのは難しい。1年前のこの時期に現在の為替レートを予測した専門家や機関はなかった。現在の1ドル=1400ウォン台後半の為替レートは韓国経済のファンダメンタルズを考慮すると過度にウォン安ドル高だ。また、外貨が流出するためウォン安ドル高が進むというという一部の主張も同意しがたい。もしそうだとすれば、外貨準備高に小さな問題点でも見つかるべきだが、そうではない。ウォン安ドル高は心理的な要因が大きな原因だと考える。
したがって通貨当局が注視するべき部分は為替レートの防御ではない。市場の心理をコントロールしなければいけない。基本的に経済体力に基づかない過度な動きを防ぐことが重要だ。特に市場に非理性的な判断が流行する現象を阻止しなければいけない。まずウォン安ドル高に対する期待感をなくす必要がある。その規模を確認することはできないが、ドル買いの投機的需要が大きいと考えられる。そのような心理を抑えるために、ウォン安ドル高にベッティングすれば大きな損失が生じるおそれがあることを痛感させる必要がある。ウォン安ドル高がニューノーマルという主張ももちろん根拠があるが、今の水準は決して正常ではない。2つ目、来年上半期に注意しなければいけない。通常、1月の経常収支は12月比で黒字幅が大幅に減ったり、赤字が出たりすることがある。貿易の季節的要因による自然な現象だが、市場はこれを需給不安定と誤認することがある。また、多くの企業の会計年度の終了時点が3月と4月に集中し、外貨流動量が増加する傾向にある。これが市場規模が小さいソウル外国為替市場の変動性を急増させたりする。来年1-3月期頃まで不安定な為替市場は続くだろう。その時まで通貨当局が緊張を緩めず、もう少し市場安定化のために努力すれば、今の異常な通貨危機は終わると期待してみる。ファンダメンタルズが為替レート水準を決定するという最も基本的な論理を信じてみよう。韓国経済に問題が多く、未来も不確かな点には同意する。とはいえ、現在の為替レートは最近の若者の言葉で「エバー(error over、度が過ぎる)」であることは間違いないとみられる。
チュ・ウォン現代経済研究院研究本部長
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