ハンファオーシャン巨済事業所のドックでLNG運搬船4隻が同時に建造されている。[写真 ハンファオーシャン]
造船業界によると、ハンファオーシャンは先月海洋設備と陸上プラント組織を統合してエネルギープラント事業部門(EPU)を新設した。既存の海洋事業部門(OBU)とエネルギー・インフラ事業部門(E&I)をまとめたものだ。海洋事業部門は浮体式石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)と海上風力設置船(WTIV)、E&I部門は陸上プラントと風力団地を担ってきた。
2つの組織とも今年400億ウォン台の赤字を記録し、受注もほとんどない状況だ。造船業界関係者は「統合は人材重複を減らし、工程・設計部門の効率を上げようとする措置。これまでは似た業務が二元化して運営効率が落ちていた」と説明した。
サムスン重工業も事情は似ている。核心収益源である液化天然ガス(LNG)船とコンテナ船の受注は続いているが、海洋プラント部門は厳しい状況だ。今年の海洋プラント受注目標は約20億ドルだったが、実際の受注額は約5億ドルで4分の1水準にとどまった。ロシアからの受注取り消し、ブラジルの海洋プラント遅延など大型プロジェクトへの支障が相次ぎ収益性にも悪影響を与えている。
これに伴い、サムスン重工業は海洋部門の新規受注よりは既存の契約でリスクを減らし、収益性確保に集中している。内部的には海洋事業組織をスリム化し、構造を設計・調達中心に改編して固定費負担を減らす作業も進行中だ。また、LNG運搬船を中心に商船受注競争力を育て、親環境・自動運航船舶を開発するなど未来成長分野に焦点を合わせている。
HD現代尾浦造船と合併したHD現代重工業は大型化を通じて効率性最大化に出た。海洋プラントや未来エネルギー設備事業よりは船舶中心のポートフォリオ強化に集中している。一部ではHD現代重工業が親環境推進船舶と自動運航技術など未来型船舶分野の中心に投資し収益性が低い部門を整理するという見通しも出ている。
造船業界のこうした流れは「選択と集中」戦略の延長線とみることができる。LNG運搬船、超大型コンテナ船など高付加価値船舶の需要は回復傾向にあるが海洋設備や風力プラントなどは発注元の予算縮小やプロジェクト遅延などで変動性が大きい。これに対し造船3社も手持ち工事量の確保より収益中心の選別受注と組織運営効率化に焦点を合わせる戦略に旋回している。
ただ今後の課題も少なくない。非主力部門を整理すれば一時的にコストは減らすことができるが、今後の新成長動力確保の機会を逃しかねないとの懸念が出ている。海洋プラント・海上風力などは長期的には成長可能性が高い分野で、内外の発注環境変化により再び重要性が大きくなるかもしれないためだ。
韓国輸出入銀行のヤン・ジョンソ首席研究員は「統合と構造調整が短期的な業績防衛には役立つが、長期的には技術力維持と市場対応能力を並行しなければならない。収益性中心の戦略と未来成長戦略のバランスが重要だ」と強調した。
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