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米大使代理「トランプ氏、北との交渉で圧倒的優位を望む」 韓国統一部長官との会談で

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月20日、ソウル市中区(チュング)のロッテホテルで開かれた韓米議員連盟創立記念・第1回韓米外交フォーラムで、ケビン・キム駐韓米国大使代理が基調演説をしている。[聯合ニュース]

米国政府が最近、北朝鮮に対する交渉力を強化するため、韓国政府に対して現在の対北制裁を維持すべきだという意向を伝えていたことが分かった。ドナルド・トランプ米大統領は金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長に向けて対話メッセージを発しているものの、本格的な交渉局面では制裁という「むち」を活用し、交渉で有利な立場を確保しようとする意図がうかがえる。

8日、複数の消息筋によると、ケビン・キム駐韓米国大使代理は先月25日、鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官と会い、「北朝鮮を引き続き交渉の場に引き出しながら、実質的な成果を得るためには、交渉力を確保することが重要だ」という趣旨の話をした。これと関連して、「制裁を維持し、人権問題を強調する必要がある」と説明したという。


キム大使代理はまた、トランプ大統領が「圧倒的優位で北朝鮮と交渉したい」と述べたとも消息筋らは伝えた。北朝鮮に大きな苦痛を与える制裁と、「最高尊厳」の権威と直結する敏感な事案と受け止められる人権問題を、対北交渉で優位な位置を確保するための手段として位置づけた格好だ。


ここには、金正恩氏が最も望んでいるのは制裁解除であるという米国側の計算が込められているとみられる。実際、金正恩氏は9月、韓国の国会に相当する最高人民会議での演説で、「われわれがなぜ非核化をするというのか。制裁解除を求めるというのか。とんでもない! とんでもない話だ」と強い口調で語ったが、これこそ制裁による苦痛が大きいという裏付けだとする専門家の分析があった。キム大使代理も、こうした趣旨から「トランプ大統領が制裁を交渉の重要な手段として活用しようとしている」と説明したとされる。

トランプ大統領が直接金正恩氏に会おうとラブコールを送りながらも制裁維持を強調したのは、非核化を交渉の対象にすることそのものを拒み、韓米連合訓練などを揺さぶろうとする北朝鮮の戦略に巻き込まれないという意思を示したものと解される。トランプ政権が北朝鮮の主要機関や個人に対して独自制裁を継続的に加えているのも、同じ文脈とみられる。

とりわけ現在作動している国際社会の緻密な対北制裁の大半は、トランプ政権1期当時に完成したものだ。自らが整えた枠組みの中で、望む方向へ交渉を導こうとするトランプ大統領の意思を明確に示したものだというのが、専門家らの大方の分析だ。これはすなわち、韓国には「ペースメーカー」の役割を忠実に果たしてほしいという注文を、間接的に出したのではないかという見方も出ている。

統一研究院の呉庚燮(オ・ギョンソプ)先任研究委員は、「基本的に北朝鮮の核問題解決の主導権は自分たちにあるという点を強調したものだ」と述べ、「アメとムチを適切に活用して外交的成果を引き出そうとする意志を示した」と指摘した。

一方、在韓米国大使館は、キム大使代理と鄭長官の面談で交わされた対話内容について本紙の問い合わせに対し、「現時点で共有できる内容はない。状況に変化があれば知らせる」と答えた。統一部当局者は「韓米間で協議した事案については確認できない」と述べた。



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