韓国型発射体ヌリ号が打ち上げられた27日、全羅南道高興郡(チョルラナムド・コフングン)の高興宇宙発射展望台で、見物客たちが上空へと舞い上がっていくヌリ号を見つめている。聯合ニュース
27日午前1時13分、韓国型発射体「ヌリ号」が宇宙に向かって舞い上がると、全国各地で歓声が沸き起こった。この日、羅老(ナロ)宇宙センターから約16.8キロ離れた全羅南道高興郡(チョルラナムド・コフングン)の宇宙発射展望台にいた観覧客たちは、ヌリ号が炎を噴き出しながら舞い上がると携帯電話を取り出して忙しく写真を撮った。高興郡と隣接する麗水市(ヨスシ)や宝城郡(ポソングン)など、発射体観覧の名所でも、ヌリ号の打ち上げとともに歓声が広がった。
全国から集まった観覧客たちは、漆黒の闇の中にヌリ号が舞い上がる様子を見て「打ち上げ成功!」と叫びながら拍手した。睡魔と戦っていた子どもたちも、カウントダウンが始まると目を輝かせ、ヌリ号が宇宙へ飛んでいく姿を見守った。
羅老宇宙センター周辺にいた観覧客たちは、ヌリ号が視界から消えるとテレビの生中継に目を向け、打ち上げの成功を祈った。彼らはヌリ号の1段ロケットの分離、フェアリング(衛星保護カバー)、2段目の分離などが順調に進む様子を見て歓声を上げた。
この日、宇宙発射展望台を訪れたパク・ジョンファンさん(37・光州広域市)は「7歳の娘が眠ってしまって帰ろうかとも思ったが、実際に打ち上げの様子を見ると待った甲斐があった」とし「ニュースで見る時には分からなかったが、現地で見ると“雄壮”という言葉がぴったりだ」と話した。
ヌリ号4回目の打ち上げが成功すると、宇宙産業に関連する地方自治体も歓迎の声を上げた。羅老宇宙センターがある高興郡は、政府の予備妥当性調査が免除された宇宙発射体国家産業団地を早期に造成し、宇宙産業エコシステムを構築していく方針だ。また、民間専用発射場や民間燃焼試験施設などのインフラの拡充にも速度を上げ、産業団地に入居予定の企業の技術開発を支援する計画だ。
高興は2009年6月、蓬莱面外羅老島(ポンレミョン・ウェナロド)に羅老宇宙センターが開館し、宇宙産業都市への飛躍を目指す第一歩を踏み出した。全羅南道と高興郡は羅老宇宙センターを中心にした「グローバル宇宙港」を構築するため、国家産業団地をはじめとしたインフラ造成に力を注いでいる。
高興郡は2031年までに1兆6084億ウォン(約1714億円)を投じ、民間専用発射場や宇宙発射体国家産業団地、技術事業化センターなど24の核心事業を進める予定だ。宇宙発射体国家産業団地は2030年の竣工を目指して高興郡蓬莱面一帯1753万平方メートルに3800億ウォンをかけて造成される。
高興郡守のコ・ヨンミン氏は「ヌリ号打ち上げの成功は、民間が主導する『ニュースペース時代』の第一歩を知らせる歴史的瞬間」とし、「宇宙発射体国家産業団地への入居協約を締結したハンファ・エアロスペースとともに宇宙産業の発展を牽引(けんいん)していく」と語った。
ヌリ号の打ち上げが成功し、ハンファ・エアロスペースが段組立場を構築した順天市(スンチョンシ)も、宇宙産業都市への飛躍を予告した。ハンファ・エアロスペースは今回の4回目の打ち上げで、民間として初めて発射体の製作を総括・主管した。来年予定されている5回目の打ち上げでは発射・運用過程にその役割を拡大し、2027年の6回目の打ち上げからは順天の段組立場で発射体を組み立てる予定だ。
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