ウクライナのスターリンク衛星インターネットサービスターミナル [AFP=聯合ニュース]
中国浙江大・北京理工大研究陣は5日、中国学術誌「システム工学科電子技術」に発表した論文で、台湾全域(約3万6000平方キロメートル)のスターリンク連結を効果的に遮断するには、高度20キロ級の電子戦ドローン1000~2000機を空中に格子形態で分散配置するべきというシミュレーション結果を発表した。
論文によると、スターリンクは数千の低軌道衛星が超高速で地上端末と動的ネットワークを構成し、リアルタイム周波数ホッピング(FH)、衛星間レーザーリンク、多重経路の連結を通じて自動迂回する構造を持ち、従来のいくつかの地上ジャマー(電波妨害装置)だけで妨害が事実上不可能という。このため大規模な「空中に格子形態で分散配置されたジャマードローン網」が唯一の無力化案だと論文は主張した。
SCMPは中国軍事機関と専門紙を引用し、「スターリンク数千機をASAT(反衛星武器)で物理的に除去するのは費用・時間の面で不可能」とし、中国軍が「スターリンクキラー」技術を戦略的優先順位にして電子戦力量の強化を加速させていると伝えた。ただ、北京理工大の研究陣は「スターリンク端末の放射パターンなど一部の核心技術が非公開であり、今回の結果は予備的なもの」とし、実際にデータを確保すれば評価の正確度が大きく高まると説明した。
中国は電子戦ドローンの他にも超小型高出力極超短波(HPM)武器の研究も進めている。国防科学技術大の研究陣は本棚ほどの大きさの装備で瞬間的に100億ワット級マイクロ波を放出し、ドローンや衛星電子装備を無力化できるHPM発生装置を開発したとSCMPは伝えた。
実際、台湾侵攻を狙う中国としてはスターリンクが最も大きな変数であり悩みだ。ロシアがウクライナ通信網を初期にまひさせようとしたが、約3万のスターリンク端末が供給された後、ウクライナ軍はドローン映像伝送・偵察・遠隔打撃・指揮統制(C2)をすべて維持しながら戦線を維持した。特に低軌道衛星の少ない遅延時間と高い帯域幅の特性のためウクライナ軍は随時ドローン作戦を効率的かつ迅速に履行し、ロシア装甲戦力を精密打撃することができた。
台湾もスターリンクの軍事的価値が高いと見ている。ただ、スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者が中国で莫大な事業利益を維持しているだけに、スターリンク支援は期待しにくいと予想している。
このため台湾は独自の低軌道通信網構築に総力をあげている。台湾政府は2023年、台湾宇宙局(TASA)を設立し、低軌道通信衛星の開発を本格化した。2026年に最初のB5G衛星、2028年に2番目の衛星打ち上げを目標に最小120機以上の衛星群構築を推進中だ。また世界3大通信衛星会社ユーテルサット(Eutelsat)の「ワンウェブ(OneWeb)」サービスを導入し、全国に700以上の地上ホットスポットを設置し、海底ケーブル切断状況でも通信を維持する「デジタル復元力」の確保に入った。
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