がん細胞のイメージ
3日、英デイリー・メールによると、「ハーリング(ホッケーに似たスポーツ)界のマラドーナ」と呼ばれたスター選手D・J・ケリー(54)は、がん治療費のための寄付金名目で約6900万円を横領した罪により、懲役5年6月を言い渡された。
ケリーはがんを患っていることを偽るため、鼻にiPhoneの充電コードを差し込み、鼻に医療用酸素装置を付けているように見せかけた。その姿を撮影した写真を被害者たちに送信していたという。
事件を担当したマーティン・ノーラン判事は、「ケリーは世間の憎しみと嘲笑を受けた。彼の名誉が回復することはないだろう」と述べた。メディアは「引退して20年が経った今、彼は没落する前までは我が国のスポーツ界で最もロマンチックで尊敬される人物の一人だった」と伝えた。
ケリーの犯行は、金融機関が高齢の顧客が彼に送金しようとしたことを不審に思ったことから発覚した。調査の結果、ケリーは「病院での治療中に過剰な放射線被曝の被害を受け、保健当局(HSE)を相手取って訴訟を起こしており、まもなく100万ユーロ(1億7600万円)以上の賠償金を受け取る予定だ」という主張で被害者をだましていたことが明らかになった。
一方ケリーは、1990年代から2000年代初頭にかけてキルケニーのハーリングチームで活躍し、数多くのメダルを獲得した伝説的な選手だ。「若手選手のアイドル」「ハーリングの伝説」などの異名で呼ばれ、2006年に引退するまでにオールアイルランド優勝5回、オールスター賞9回を受賞している。
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