2018年6月12日にシンガポールでトランプ米大統領(右)が北朝鮮の金正恩国務委員長と会談している。[写真 AP=聯合ニュース]
報道によると、今回の事案に精通した消息筋はトランプ政権が朝米首脳間の会合の可能性を議論してきたが実際の会談の進行に必要な具体的日程や実質的計画は全く立っていないと伝えた。
これら消息筋は第1次トランプ政権当時とは違い、米国と北朝鮮との間に直接的な疎通チャンネルも現在は稼動していないと伝えた。
また別の消息筋2人はトランプ大統領が今年初めに金委員長との接触を試みたが、北朝鮮側が書簡を受領せず回答は得られなかったと付け加えた。
米中貿易対立が再び高まっている状況で、ホワイトハウスは今回のアジア歴訪で金委員長との会談より中国の習近平国家主席との会談準備に集中しているとCNNは伝えた。
現在韓国政府もトランプ大統領と金委員長の首脳会談実現の可能性を鋭意注視しているが、現在では双方の間で具体的な動きはみられないと明らかにした。
康京和(カン・ギョンファ)駐米大使は前日の国会外交統一委員会国政監査で、APEC首脳会議を契機に朝米首脳会談が開かれる可能性を問われると「トランプ大統領は対話が開かれていると明らかにしており、北朝鮮としてもそうした兆しを見せたがAPECを契機に何かなされるだろうという兆しはまだない」と答えた。
姜大使はただ、「(トランプ大統領と金委員長が)可能性に対しては常に開かれており、動向を把握している」と付け加えた。
トランプ大統領と金委員長は2018年にシンガポール、2019年にベトナムのハノイでそれぞれ会談している。
続けて2019年6月に板門店(パンムンジョム)で電撃的に会合した。日本で開かれた主要20カ国(G20)首脳会議出席中だったトランプ大統領は、2019年6月29日にツイートを上げ金委員長に板門店での会合を提案し、それから5時間後に北朝鮮が肯定的談話を出し翌日に電撃的に会談が実現した。
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