10日、ソウル中区(チュング)ハナ銀行ディーリングルームの電光掲示板にKOSPI指数などが表示されている。この日、KOSPI指数は前営業日比1.38%上昇した3598.11で寄り付き、過去初めて3600台を突破した。[写真 聯合ニュース]
10月10日、韓国取引所によると、KOSPIは取引開始からわずか2分で3606.86を記録し、早々に3600台を突破した。午前10時30分基準では前日比1.7%上昇した3609.56を記録している。機関投資家と個人投資家はそれぞれ2899億ウォン、3687億ウォンを純売りしているが、外国人投資家(6513億ウォン)の純買いが続いている。KOSDAQ指数も前営業日比0.12%上昇した855.31を示している。KOSDAQ指数は取引序盤は反落からのスタートだったが、外国人(525億ウォン)と個人(507億ウォン)の買い越しに支えられて反発した。
KOSPI上昇を牽引(けんいん)しているのはサムスン電子(5.84%)とSKハイニックス(8.98%)で、それぞれ1株9万3650ウォン、42万2500ウォンで取引され、いずれも最高値を更新した。このほか、中国によるレアアース輸出規制強化の報道を受けてユニオンマテリアルが30%急騰した。
長い連休を経て始まった韓国株式市場が上昇基調を見せているのは、連休期間中の米国株式市場の動向が一度に反映された影響が大きい。これまでニューヨーク株式市場は、米連邦政府のシャットダウン(政府閉鎖)継続、人工知能(AI)バブル論、エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営者(CEO)のAI産業拡大発言などの影響で上下を繰り返していた。
特に前日には、エヌビディアのアラブ首長国連邦(UAE)に対するAIチップ輸出の道が開かれたことで、取引中に1.8%上昇して過去最高値を更新した。米国のAI関連株が上昇したことで、韓国の半導体株もその恩恵を受けたとみられる。ただし、S&P500指数とナスダック指数は取引序盤に史上最高値を記録したものの、利益確定の売りが殺到し、反落して取引を終えた。
大信(テシン)証券のイ・ギョンミン研究員は「KOSPIが3500ラインを超えた水準では、追随買いを控えることを勧める」とし「半導体とAIへの集中が深まっている状況のため、7-9月期の業績を確認する必要がある」と述べた。
ウォン安も変数として挙げられる。ソウル外国為替市場で、ウォン相場は前営業日午後3時30分基準の終値に比べて23ウォンのウォン安ドル高となる1423ウォンで取引を開始した。5月2日に取引中1440ウォンまでウォン安が進んで以来、約5カ月ぶりの最安値水準だ。未来アセット証券のソ・サンヨン研究員は「ドルに対してウォンが1402ウォンを上回るなど、ウォン安は不安要因」とし「今日の韓国株式市場は半導体および市場全体に影響を与える外国人資金の流れに注目すべき」と述べた。
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