8年の改修工事を経て再開業を控える米国ニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテル。[ロイター=聯合ニュース]
1931年にマンハッタン・ミッドタウンで開業したウォルドーフ・ホテルは「ニューヨークの王宮」と呼ばれてきた。米国の歴代大統領をはじめ各国首脳や著名人がニューヨークを訪れるたびに愛用するホテルだからだ。韓国からも朴正熙(パク・チョンヒ)、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)、朴槿恵(パク・クネ)元大統領が宿泊している。ウォルドーフ・ホテルが中国資本に渡ると安全保障上の懸念が浮上し、バラク・オバマ元米大統領は近くの「ロッテ・ニューヨーク・パレス・ホテル」に宿泊した。
ホテルの所有権は2014年にヒルトングループから中国安邦保険グループへ移った。鄧小平氏の孫娘と結婚していた安邦保険グループの呉小暉会長は、米国内で単一ホテルの売却額として過去最高記録となる19億5000万ドル(現レートで約2878億円)でホテルを購入した。しかし2017年に呉会長が汚職容疑で収監され、安邦保険グループが国有化されると、ウォルドーフ・ホテルの所有権は中国政府に移った。
WSJは「買収と改修・補修工事、営業停止8年間の損失、税金などを合わせれば総額600億ドルが投入されたとみられる」と推算した。そのうえで「ニューヨーク不動産市場の状況を考慮すると、投資回収の可能性は懐疑的だ」と付け加えた。
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