9月22日、CU仁川(インチョン)国際空港5号店の陳列棚5段分をぎっしり埋めたバナナ味牛乳など、韓国の乳業大手ビングレの通称「壺型9月22日、CU仁川(インチョン)国際空港5号店の陳列棚5段分をぎっしり埋めたバナナ味牛乳など、韓国の乳業大手ビングレの通称「タルハンアリ型牛乳」。写真=CU牛乳」。写真=CU
9月22日、韓国のコンビニCUによると、中国行きの航空便が集中する仁川国際空港5号店の陳列棚には数百本のバナナ味牛乳が並べられている。この店舗には平日1日に700本、週末には1日1400本のバナナ味牛乳が入荷されるが、その日のうちに全て売り切れる。主な購入者は中国人観光客だ。仁川空港CU責任者のキム・ボギョン氏は「中国人観光客は保冷バッグを持参し、一人あたり10〜20本ずつごっそり買っていく」と話した。
CUによれば、今年1〜8月、全店舗において外国人に最も多く売れた商品(アリペイやウィーチャットペイなど外国人向け簡易決済基準)はバナナ味牛乳だった。中国のウェイボーなどソーシャルメディア(SNS)では、バナナ味牛乳が「韓国に行ったら必ず買うべき商品」としてよく言及されている。
韓国の乳業大手ビングレの関係者は「外国人は牛乳とバナナの組み合わせを珍しがり、韓国ドラマや映画で『タルハンアリ(月壺とも呼ばれ、朝鮮時代の白磁)型容器』に入ったバナナ味牛乳を飲む場面が多く登場したことから、韓国訪問時の『必須購入品』になったようだ」と語った。ビングレによると、バナナ味牛乳は韓国国内で1日平均約80万本が売れており、同社の年間売上の20%を占めている。
GS25仁川空港店でも、バナナ味牛乳の1日平均発注量は一般店舗の120倍に達する。GS25のキム・ボギョン・マネージャーは「陳列棚にバナナ味牛乳を100本ほど出しても1時間以内にすべて売り切れるので、随時補充している」とし、「遊客(=中国人団体観光客)のビザなし入国に合わせて発注量をさらに増やす予定だ」と話した。CU側も今週中にバナナ味牛乳の発注量を1.5倍に増やす計画だ。今月29日から来年6月まで遊客のビザなし入国が許可されれば、バナナ味牛乳の需要が急増する可能性があるからだ。
海外観光客が韓国の人気おやつを買いにコンビニを訪れる中、外国人によるコンビニ決済額も急増している。GS25によると、今年1〜8月に外国人簡易決済で発生した売上は前年比66.5%増加した。GS25関係者は「ティックトック(TikTok)などSNSを中心に韓国式ヨーグルト文化が流行し、ヨーグルトも飛ぶように売れている」と話した。イーマート24側も「今年8月までの外国人決済額が前年比で約40%増えた」と明らかにした。
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