2023年2月7日、サムスン電子の李在鎔会長がサムスンディスプレー牙山キャンパスを訪れ、QD-OLED生産ラインをチェックし事業戦略を点検している。[写真 サムスン電子]
業界によると、李会長は16日に忠清南道牙山(チュンチョンナムド・アサン)にあるサムスンディスプレーの事業所を訪れて生産ラインを点検し、事業所内部を視察した。牙山キャンパスには4兆1000億ウォンが投入され第8.6世代有機EL生産ラインの構築が進んでいる。
第8.6世代生産ラインは既存の第6世代より面積が2倍以上大きいガラス基板でディスプレーを生産でき、生産性と原価競争力が高まる。サムスン電子は2023年4月に世界で初めて第8.6世代有機EL生産ライン構築計画を発表し、来年から量産体制に入る計画だ。サムスンディスプレーはこのラインでタブレット、ノートパソコン、モニターなどに使われる有機ELを重点的に生産する予定だ。
すでに世界の有機EL市場は中国の追撃が激しい状況だ。市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、4-6月期の出荷量基準のシェアはサムスンディスプレーが37%で依然として1位を守っている。だがその後に中国BOEが15%、ビジョノックスが12%、CSOTが9%で追撃中だ。
こうした状況で李会長のサムスンディスプレー訪問は「超格差」を改めて強調した動きと解説される。李会長は2023年2月にもサムスンディスプレー牙山キャンパスを訪れ、「絶えず革新し先制的に投資してだれも超えられない実力を育てなければならない」と強調した。6月に仁川(インチョン)・松島(ソンド)のサムスンバイオロジックス事業所を訪れて最近完工した第5工場の稼動状況を直接チェックして事業戦略を点検するなど現場経営の歩みを継続している。
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