トランプ米大統領が２５日、自身のＳＮＳに「韓国で粛清か革命が起きたようにみられる」と書いてから４時間後に「（これと関連し）誤解があったと確信する」と話した。この日午後に開かれた韓米首脳会談で李在明（イ・ジェミョン）大統領の説明を聞いてした話だ。




トランプ大統領はこの日午前、トゥルースソーシャルの自身のアカウントに「韓国でどんなことが起きているのか。われわれはそれを受け入れられず、そこで事業することができない」と投稿した。トランプ大統領はその後、ホワイトハウスで開かれた大統領令署名式でこれに関する質問を受け、「韓国の新政権がこの数日にわたり教会に対し非常に残忍な急襲を行い、さらにわれわれの軍事基地にまで入って情報を収集したと聞いた。真実なのかどうかわからないが新大統領に会って確認するだろう」と話した。


トランプ大統領のこうした発言は、最近殉職海兵特検が汝矣島（ヨイド）純福音教会を家宅捜索し、内乱特検が韓国空軍と在韓米軍が共同で使う京畿道平沢（キョンギド・ピョンテク）の烏山（オサン）空軍基地を家宅捜索したのを念頭にしたものとみられる。

韓米首脳会途中にも記者らが関連質問をし、トランプ大統領は「私は情報当局から、教会を襲撃し一部教会を閉鎖したという話を聞いた。私には韓国らしくないことに聞こえた」と答えた。

すると李大統領は「いま韓国は親衛クーデターによる混乱が克服されてからいくらもたたない状態。内乱状況に対し国会が任命する国会が主導する特検によって事実調査が進行中だ」と淡々と説明した。その上で「私の統制下にあるものではないが、いま韓国検察がファクトチェックをしている。米軍を直接捜査したものでなく、その部隊の中にある韓国軍の統制システムがどのように作動したかを確認したもの。後でさらに詳しく説明する」と話した。

李大統領の説明が終わるとトランプ大統領は「誤解があったと確信する」と話した。その上で「ただ教会周辺では噂が広がっているので話してみよう。うまくいくだろうと確信する」と話した。

この日韓米首脳会談を控えて上げられたトランプ大統領のＳＮＳ投稿をめぐり韓国政界は舌戦を行った。与党「共に民主党」の議員は「トランプ式交渉はとても荒い」（崔敏姫議員）、「トランプ大統領は傍若無人な技術発揮よりも礼儀と品格を備えるべき」（朴洪根議員）などとフェイスブックに相次ぎ投稿した。これに対し野党「国民の力」の金文洙（キム・ムンス）代表候補は「とうてい信じ難い衝撃的事件が起きていた。李大統領はいまからでも自由民主主義を破壊する暴政をただちに止めなければならない」とした。