陸軍第53師団が乙支(ウルチ)フリーダムシールド演習期間中の21日、釜山港一帯で官民・軍・警・消防統合釜山港被害復旧訓練を実施している。 [聯合ニュース]
米国防総省は21日、報道資料を通じて「今回の年次訓練は連合、合同、全領域および機関間の運営環境を強化し、地域同盟の対応能力を高めることを目標としている」と述べた。続いて今回の訓練の性格を「同盟軍と政府機関が参加するUFS25は射撃、野外機動訓練を含む防御中心訓練」と説明した後、「訓練の主要焦点は構成要素資産を活用して全領域の作戦を遂行するところにある」と明らかにした。
米国防総省は「今回の大規模な実弾訓練に参加する主要主体は韓米連合司令部、在韓米軍、国連軍司令部、韓国合同参謀本部、韓国政府、米第8軍、米第7空軍、米宇宙軍など」とし「各機関は相互運用性を強化し、連合防衛態勢を固め、戦闘準備態勢を高めるのに寄与する」と説明した。また「訓練期間中に在韓米軍は現代戦の挑戦課題を反映し、宇宙関連要素に参加する」とし「米軍は宇宙基盤能力を地上標的分析官、軍需支援人員、サイバー能力と統合する」と伝えた。今回の訓練は中立国監視委員会所属のスウェーデンとスイスが参観する。
米国防総省は特に「米戦闘機は韓国軍の戦闘機とともに複数の実動演習に参加する」とし「米軍のF-35A、F-35CライトニングII戦闘機は複雑な作戦シナリオ、第5世代・4世代戦闘機の統合、持続的で連続的な空中作戦実行に焦点を合わせて両国間の相互運用性を強化する」と明らかにした。続いて「UFSは1953年10月1日に締結された韓米相互防衛条約の精神に則って実施される」とし「これは域内の平和と安保の核心軸として両国同盟の役割を強化し、両国が国土を防衛するという徹底した意志を再確認する」と強調した。
これに先立ち李在明(イ・ジェミョン)大統領はUFS訓練初日の18日、「乙支演習はわが国民の生命と安全を守る防御的性格」とし「これを通じて北を攻撃したり韓半島(朝鮮半島)の緊張を高めさせたりする意図はない」と明らかにした。にもかかわらず北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は同日、「米国と韓国の合同軍事演習は朝鮮民主主義人民共和国に対して最も敵対的で対決的という意志をありのままに見せる明確な立場表明」とし「米国と韓国の軍事演習は最近、核の要素が含まれる軍事的結託を企図している」と主張した。
UFSは本質的に通常戦力基盤の作戦計画に基づく演習・訓練だ。また、今年は北朝鮮の核使用シナリオを適用していない。それでも金正恩委員長があえて「核要素」に言及しながら「対決的要素」を主張するのは、核武力の増大を正当化し、対南挑発の名分を得るための意図があると解釈される。
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