トランプ米国大統領が13日、ニュージャージー州のメットライフスタジアムで開かれたFIFAクラブワールドカップに参加し観客に向かって拳を振り上げている。この日はトランプ大統領が遊説中に銃撃を受けて1周年になる日だ。[写真 AFP=聯合ニュース]
すでに何回も関税を猶予してきたトランプ大統領が来月1日から実際に関税を施行するのかをめぐり見方が分かれる中で、米国との関税交渉を主導してきた呂翰九(ヨ・ハング)通商交渉本部長は「最悪のシナリオにも備えなければならない選択と決断の時間」と話した。
◇「韓国は交渉を妥結したがっている」
トランプ大統領はこの日、ワシントンDC近郊のアンドルーズ統合基地で記者らと会い、「EUは彼らの国を開放したがっている」として30%の関税を予告したEUとの土壇場の交渉の可能性を示唆した。韓国に対しても「交渉を妥結したがっている」と話した。
日本に対しては「日本は市場開放レベルが(EUに比べ)はるかに少ない」として改めて批判的な見方を示した。特に「日本は米国に自動車数百万台を売るが、米国の自動車を受け入れず、われわれは日本に自動車を売っていない」として自動車貿易問題を強調した。
トランプ大統領は各国との交渉進行状況は具体的に説明しなかった。その一方で「彼らみんなが自分たちのやり方をとても早く変えている」として主要貿易国との水面下の交渉がスピードを出している点を隠さなかった。
◇圧迫するホワイトハウス…「実際の関税課すだろう」
トランプ大統領に先立ちハセット国家経済委員長はこの日午前、ABCとのインタビューで「関税書簡は交渉用なのか実際に課す内容なのか」と問われ、「大統領が考える十分に良い合意を得られなければ関税は本当に課されるだろう」と答えた。その上で「対話は続いておりわれわれはどうなるのか今後を見守る」として早急な交渉を圧迫した。
ハセット委員長はまた「トランプ大統領はラトニック商務長官と残りの貿易チームが交渉した概略的な合意を一部見たが、大統領は合意がもっと良くならなければならないと考える」として関税に対する最終判断はトランプ大統領が直接することになるだろうと強調した。
彼は特にブラジルに50%の関税を課したことに対し「大統領がボルソナロ氏と関連して不満があるため」と述べた。関税が政治的要因により恣意的に決定されることもあるという意味だ。トランプ大統領はブラジルに対する関税を課しながら自身と親しいボルソナロ前ブラジル大統領がクーデター謀議容疑で裁判を受けていることを「政治的迫害」と主張している。
トランプ大統領「韓国は関税交渉妥結望んでいる」…韓国通商交渉本部長「選択と決断の時間」(2)
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