ベトナム国籍の30代の男が昨年ラッシュ191本を密輸したことがわかった。男は税関検査を避けるため虚偽の輸入者の名前を記載し、品名を化粧品と食品と偽り申告した。[写真 仁川空港本部税関]
男は「ラッシュ」と呼ばれる新型薬物を約4000回分の使用量に相当する191本、4270ミリリットルを密輸・販売した容疑を受ける。ラッシュは亜硝酸イソブチル、亜硝酸イソプロピルに分類される新しい麻薬だ。密閉された容器を通じて吸入する方式で、吸入時に興奮感を起こし風俗店などで催淫剤として使われるという。意識喪失と心臓発作など深刻な副作用があり臨時麻薬類に指定された状態だ。
仁川空港税関は昨年10月にベトナム発の貨物検査過程でラッシュ20本を摘発した後、これを統制配達して男を現場で検挙した。統制配達とは密輸品を中間で摘発せず、監視統制の中で流通させた後に最終流通段階で摘発することを意味する。
男が昨年8月から10月までに密輸したラッシュの総量は191本に達した。男は税関の検査を避けるため輸入者の名前を虚偽で記載し、化粧品と食品などを輸入すると虚偽申告する方法を使ったという。男は密輸したラッシュを、SNSを通じ5000ウォン分を8万ウォンと最大16倍の暴利を取って販売したとされる。
税関関係者は「ラッシュ、スーパーラッシュ、ジャングルジュースなどと書かれた製品は格別に注意すべきで、所持するだけでも処罰対象になる。新型ドラッグ類の持ち込みを徹底的に遮断するため検査・摘発・捜査まで全過程にわたり対応体系を強化していくだろう」と話した。
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