韓国大統領選挙で当選した李在明(イ・ジェミョン)氏が4日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会前に用意された共に民主党の国民開票放送視聴現場で支持者に感謝の挨拶をしている。キム・ソンリョン記者
AP通信は3日(現地時間)、「野党候補である李在明候補が大統領に当選し、退任した尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の戒厳宣言で触発された数カ月間の政治的混乱を終息させる勝利を収めた」と評価した。続いて「李氏の当選で韓国外交政策にすぐに大きな変化があるかどうかは不透明だ」とし「新大統領を待ち受ける最も難しい対外的挑戦はドナルド・トランプ米国大統領の関税政策と北朝鮮の核プログラムだが、専門家は誰が大統領になってもこのような問題において、韓国にとって有利な方向で大きな進展を成し遂げることは難しいと話す」と伝えた。
◇ロイター、李氏当選をリアルタイムで報道
ロイター通信はこの日午後11時40分ごろ、公共放送で「李氏の当選確実」を報じた直後、李氏が仁川桂陽区(インチョン・ケヤング)の自宅で「国民の偉大な決定に敬意を表す」と感謝の挨拶を伝えると、これを緊急速報として伝えた。その後、李在明政府の対米政策、改憲の可能性などを深層分析し、大統領選挙関連のニュースをリアルタイムで報道するなど高い関心を示した。
ロイター通信は「李氏は大統領選挙で中道性向の有権者を確保するために米国との同盟を強調し始め、米国・日本との3者協力を継続していくと話した」とし「ワシントンの一部では幅広いイシューに関する李氏の中心基調が持続するのか、彼の見解がトランプ大統領とどのように衝突するかなどについて心配していている」と伝えた。
◇NYT「前任の尹錫悦との断絶象徴」
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「李氏は過去数十年内に韓国が選択した最も強力な大統領の1人として就任するだろう」としながら「李氏は弾劾された前任者尹前大統領との断絶を象徴する」と指摘した。続いて李氏の今後の対内外政策に関連して「李氏は韓国外交の根幹になるべき米国との強力な軍事同盟を維持し、中国・北朝鮮との緊張関係を解消するために努力すると話した」とし「彼は『戦争で勝利することも重要だが、戦争なしで勝利するほうが一層重要だ。何より最も良いのは平和を作り、戦争を不必要にすること』と述べた」と伝えた。
ワシントン・ポスト(WP)は「李氏は10代の時に中学校に通わないで家族を養うために工場で仕事をするなど貧困の中で成長し、工場での事故で片方の腕に永久的な変形ができた」とし「城南(ソンナム)市長と京畿(キョンギ)道知事を歴任した李氏は、普遍的基本所得のような進歩的アイデアを前面に掲げて民主党の大統領選挙走者として頭角を現し、2022年大統領選挙で尹前大統領に1%ポイント未満の僅差で敗れた」と李氏の人生を紹介した。続いて「混乱の6カ月の末に進歩性向の大統領が選出された」とし「李氏は両極化、景気低迷、尹前大統領弾劾以降、ほぼ放置状態だった緊急外交政策など主要課題に直面している」と指摘した。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は李氏を「昨年初めテロに遭遇して救急手術で助かった」と紹介した後、「李氏は中国と米国の間のバランス外交を追求し、これは貿易および安保事案で中国を封じ込めるために同盟国を説得しようとするトランプ大統領の努力を複雑にさせる可能性がある」と分析した。
「トランプ氏と衝突しないか心配」…外信も「李在明当選」を緊急速報(2)
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