ブランソン在韓米軍司令官 [米国防省ホームページ キャプチャー]
ブランソン司令官はこの日、韓米研究所(ICAS)が米ワシントンDCで「朝鮮半島問題と米国の国家安全保障」をテーマに主催したテレビ会議で、米国防総省が在韓米軍を現在の2万8500人から約4500人減らすことを考慮中という米ウォールストリートジャーナル(WSJ)の最近の報道に関連してこのように述べた。
ブランソン司令官は縮小検討説自体については「私は米統合参謀本部議長から指示を受ける」とし「最近の統合参謀本部議長との電話でもこれについて何も聞いていない。どこの誰も私にそのような話をしなかった」と一線を画した。これに先立ち米国防総省も報道直後に「事実でない」として否認した。
ただ、ブランソン司令官はその一方で「戦略的柔軟性」の必要性は何度か強調した。「戦略的柔軟性とは、我々が力による平和を保障するために時には他のところに行かなければならないことを意味する」とし「今は第1次世界大戦と第2次世界大戦の間の期間と同じ戦間期(interwar years)」と述べた。続いて「この時期に国家と軍隊がやるべきことは戦時に備えて現代の作戦環境の現実に対処できる体制を整えること」とし「したがって私はこれらすべてのことに議論の余地があると考える」とも語った。
現在を戦間期と規定したブランソン司令官は次に発生する紛争や戦争について詳細に言及しなかった。しかし米国の最近の気流からみて、これは中国の台湾侵攻などによる米中衝突など「より大きな戦争」を念頭に置いたものと解釈できる発言だ。
ブランソン司令官は16日、米ハワイ太平洋地上軍(LANPAC)シンポジウムで初めて「韓国空母論」に言及した。ブランソン司令官は「地図を見なければ、なぜ戦略的柔軟性が必要なのか理解することはできない」とし「夜に衛星写真を見ると、JSA(板門店共同警備区域)上の地域は完全に真っ暗だ。皆さんに与えられたものは東海に浮いているこの明かりがついた島(韓国)」と話した。
韓国の地図上に空母を置けば、この空母が東海(トンヘ、日本名・日本海)ではロシア、西海(ソヘ、黄海)では中国の行動を制御する役割ができるとも強調した。さらに「停泊した空母を考えると、軍事力の投射の側面でこうした空母よりさらに強力で脅威となるものはない」と述べた。
また、在韓米軍はアジア大陸に前進配置された唯一の戦力であり、「直線距離で北京から最大400-600キロにすぎない近い距離に配置された米軍司令部は在韓米軍しかない」とも説明した。韓国と在韓米軍が有事の際、中国に対抗する「最前方基地」として戦略的価値を持つという点を強調したとみられる。
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