ロシアのプーチン大統領が13日(現地時間)、モスクワの大統領府で、テレビ会議を通じて「ロシアビジネス」をテーマとする国家公共組織会員および組織の第20回大会およびフォーラムの参加者と会談した。 [EPA=聯合ニュース]
ウクライナのゼレンスキー大統領は13日の記者会見で「プーチン大統領が直接出てこなければロシア側の代表団とは会わない」とし「戦争を終わらせることができるのはプーチン大統領だけ」と主張した。ゼレンスキー大統領は10日、プーチン大統領の終戦交渉提案に対して首脳会談を逆提案した。トランプ米大統領の出席も要請した。
しかしトランプ大統領は同日、中東訪問日程中に「我々側の人たちがそこに行く」とし、高官級の派遣を予告した。ロイター通信によると、ルビオ米国務長官、ウィトコフ中東担当特使、ケロッグ・ウクライナ担当特使らがトルコに向けて出国する。米高官らはトランプ大統領が出席するかどうかに関係なく会談を参観する計画だと、CNNが伝えた。ただ、ケロッグ特使は出国に先立ち「プーチン大統領が出席すればトランプ大統領も加わる」とし「よい会談になるだろう」とプーチン大統領の出席を期待した。
半面、ロシアはプーチン大統領の出席について言葉を控えた。ロシア大統領府のペスコフ報道官はこの日、ゼレンスキー大統領がプーチン大統領に会いたいという意思を表明したことに関する現地記者の質問に対し、「我々の代表団がそこに行ってウクライナ側を待つだろう」と答えたと、タス通信が伝えた。ペスコフ報道官は「我々は大統領の発言を公式的な立場と見なす。まだ大統領の指示はなかった」とし、ロシア側代表団の構成員や会議時間など具体的な情報は公開しなかった。
プーチン大統領が出席する可能性は低いという見方もある。米戦争研究所(ISW)は「プーチン大統領の側近らは会談を『見物対象』と見ていて、プーチン大統領はすでに不参加の名分を積んでいるようだ」と分析した。欧州の外交筋も「首脳会談に対する期待値は低い」とし「プーチン大統領が実際に会談場に現れるかは疑問」とCNNに伝えた。
首脳会談が実現しなくてもロシアとウクライナの高官級会談が開かれるのは2022年のウクライナ戦争勃発後初めてだ。両国は一時休戦のために高官級会談を行ったが、特に成果なく中断した。
◆仏独首脳「プーチンが休戦拒否なら金融・エネルギー制裁準備」
国際社会は「30日間の無条件休戦」から履行するべきだとし、ロシアに対する圧力を強めている。英国・フランス・ドイツ・ポーランドは10日、ゼレンスキー大統領と共同で休戦を促した。
マクロン仏大統領はこの日、TF1の放送に出演し、ロシアがこれを拒否する場合「米国と協力して金融サービスとエネルギー部門の制裁を数日以内に加えるべき」と警告した。続いて「我々の目標は30日間にすべての戦闘を中断し、ウクライナの安全保障案を議論する時間を確保すること」とし「ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加入しないために我々は安全保障軍を提案する」と話した。
ドイツのメルツ首相もこの日、「プーチン大統領が休戦に同意しない場合、欧州同盟国がロシアに対する重大な制裁強化を施行するだろう」と述べた。制裁対象として金融サービスとエネルギーに言及した。
欧州連合(EU)は14日にロシアに対する第17次制裁パッケージについて議論する予定だと、フィナンシャルタイムズは伝えた。
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