金文洙(キム・ムンス)国民の力大統領候補。[聯合ニュース]
6・3大統領選挙の公式選挙運動が始まった12日未明の最初の日程でソウル松坡区(ソンパグ)可楽市場(カラクシジァン)を訪れた金文洙(キム・ムンス)国民の力候補は、市場を歩きながら大逆転勝利を強調した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の弾劾で早期に行われる大統領選挙であるうえ「候補交代」問題までが重なって出発が滑らかでなかっただけに、状況の反転に傍点を打ったのだ。
遊説初日のキーワードとして「逆転・民生・安全保障」を強調した金候補はこの日、可楽市場をはじめ、国立大田(テジョン)顕忠院、大邱(テグ)西門(ソムン)市場など計350キロを移動した。特に初日から保守の心臓と呼ばれる大邱・慶北で「朴正熙(パク・ジョンヒ)精神」「反李在明(イ・ジェミョン)情緒」を強調し、保守結集のための総力戦に入った。
午前5時に可楽市場を訪れた金候補は市場の商人と一人ずつ握手を交わしながら「私が経済を回復させる」と繰り返し話した。ハート形のポーズを見せて写真を撮ったりサインをしたりもした。金候補は「どの統計指標よりも生きた現実と向き合えるところが市場」とし「市場大統領、経済大統領になり、汗を流して働く人が幸せになる国をつくる」と話した。
顕忠院に移動した金候補は芳名録に「偉大な大韓民国」と書いた。その後、原子力技術自立の先駆者である韓弼淳(ハン・ピルスン)韓国原子力研究所長と崔亨燮(チェ・ヒョンソプ)元科学技術処長官の墓地を参拝した。金候補陣営側の関係者は「科学技術と安全保障を重視するということ」と伝えた。
続いて第2延坪(ヨンピョン)海戦および延坪島砲撃戦の戦没者と韓国哨戒艦「天安」46勇士の墓地では一つずつ墓碑に触れ、故ハン・ジュホ准尉の墓では目に涙を浮かべた。ただ、金候補は2023年7月の豪雨による行方不明者捜索中に殉職した海兵隊チェ上等兵の墓地には行かなかった。現場を同行した国民の力非常対策委員長内定者の金容兌(キム・ヨンテ)議員が別途に参拝した。金議員はチェ上等兵事件捜査外圧疑惑に関連して「謝罪する」と述べた。
金候補が午後5時20分にこの日最後の遊説場所である西門市場に到着すると、支持者は大極旗(韓国の国旗)を振りながら「金文洙大統領」と叫んだ。演壇に立った金候補は李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補を狙って「検事を詐称し、未婚と詐称し、嘘の導師」とし「よく嘘をつく人を選びますか、本当のことを言う人を選びますか」と話した。
金候補は晩のチャンネルAのインタビューで「(非常戒厳で)経済、国内政治も厳しい状況だが、輸出や外交関係にも多くの困難ある」とし「戒厳により苦痛を感じている国民に心から申し訳なく思う」と述べた。金候補が戒厳に関連して初めて公式謝罪した。
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