昨年5月9日、ロシアのモスクワにある赤の広場で開かれた戦勝記念日の軍事パレードで軍人が行進している。[写真 聯合ニュース]
◇「諸般の事項を総合検討」
韓国外交部当局者は7日、韓国のロシア戦勝記念日の軍事パレード出席と関連し「諸般の事項を総合的に検討するだろう」と話した。在ロシア韓国大使館はこの日、招待内容を盛り込んだ外交書簡を受け取った。ロシア大統領府のウシャコフ外交政策補佐官は6日の会見で、「ロシアに駐在するすべての外交公館代表が軍事パレードへの招待を受けた」と明らかにした。
ロシアが戦勝記念日の軍事パレードに韓国を招待したのは2022年2月のウクライナ戦争勃発後で初めてだ。ロシアは同年3月に韓国が国際社会の対ロシア制裁に参加したという理由で韓国を非友好国に指定した。その後韓国をはじめとする非友好国は戦勝記念日の招待リストから除外されていた。
首脳の出席を基準とするとロシアは開戦初年の2022年には外国首脳を招かず、2023年には独立国家共同体(CIS)所属7カ国首脳が招待を受けて参加した。昨年はこれに加えラオス、キューバなど9カ国の首脳が参加した。
開戦後に友好的な国だけ限定的に招いたのと違い、今年の戦勝80周年記念軍事パレードは5年・10年ごとの節目の年という点から招待範囲を広げて盛大に行おうというのがロシアの意図とみられる。国防力を印象付けると同時に、クルスク奪還などの戦果を広く知らしめ、ロシアが反西側陣営の求心点として大きな影響力を発揮していると誇示しようとする狙いだ。
この日ウシャコフ補佐官は「軍事パレードには中国やブラジルなど29カ国の首脳が参加し、中国、ベトナム、ミャンマーなど13カ国の軍部隊が赤の広場で行進する」と予告した。
韓国はウクライナ戦争と朝ロ軍事協力前には節目の年に行われるロシアの戦勝記念日軍事パレードに高官が参加していた。2005年には盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、2015年にはセヌリ党の尹相炫(ユン・サンヒョン)議員が朴槿恵(パク・クネ)大統領(いずれも当時)の特使として参加した。
◇レッドライン超え韓国の安全保障に脅威
しかし現在は状況が明確に変わったと指摘される。北朝鮮は昨年10月にロシアに初めて派兵してからこれまで1万5000人以上の兵力を送った。北朝鮮軍がロシアの侵略戦争を支援する行為自体が国際安全保障に対する重大な脅威であり、北朝鮮軍の近代戦経験蓄積はそのまま対南攻撃能力強化につながる恐れがある。
北朝鮮と「血盟レッドライン」超え韓国も招待したロシア…韓国政府、戦勝記念日ボイコット苦慮(2)
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