28日にチェサピーク市で開かれたLSグリーンリンクの海底ケーブル製造工場着工式で参席者が着工記念のくわ入れを行っている。キム・ヒョング特派員
工場はバージニア州のエリザベス川流域39万6700平方メートルの敷地に延べ面積7万平方メートル規模で建てられる。2027年7-9月期に竣工予定で、2028年1-3月期からの量産開始を目標にする。330件以上の新規雇用創出が予想される。生産設備には高さ201メートルの電力ケーブル生産タワー(VCVタワー)と専用港湾施設などが含まれる。海底ケーブルは海上風力発電団地で作り出した電力を陸地に送るために使われる海中ケーブルだ。
LS電線は米国の海底ケーブル市場が今後10年間に年平均30%以上成長すると予想し、先制的に投資・進出する戦略だ。バージニア州の工場は高圧直流(HVDC)海底ケーブルの生産から運送、供給までワンストップで処理できる世界最高水準のインフラを備える見通しだ。LS電線の具本圭(ク・ボンギュ)代表は「LS電線が世界的エネルギーインフラ企業として跳躍する転換点。世界最高水準の製造インフラを基に急増する世界の海底ケーブル需要に迅速で効率的に対応したい」と話した。
この日の着工式にはバージニア州のグレン・ヤンキン知事とティム・ケイン上院議員、チェサピーク市のリック・ウエスト市長らが参加した。ヤンキン知事は歓迎あいさつを通じ、「LSグリーンリンクの工場着工はバージニア州に会社の未来を喜んで投資するという意味」と話した。ウエスト市長は工場の敷地につながる道路を、LSグリーンリンクの社名を取って「LS1番街」と命名したとして道路表示板を具代表に記念プレゼントとして贈った。
ただ、ケーブルの原料である銅への関税施行を予告したトランプ政権の政策は変数だ。具代表は記者懇談会で、「関税が明らかに問題になる恐れがある」としながらも「米国は需要に比べ供給がとても不足しており価格が上がるほかない。関税が問題にならないようにしたい」と話した。
LSグリーンリンクのキム・ギス法人長は「米国の2024年の人工知能(AI)データセンターの電力需要だけで32ギガワットで韓国の年間電力需要62ギガワットの半分規模だ。2030年に120ギガワットと3倍近くに増えケーブル需要も急増するだろう」と話した。
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