MSU-BITはロシアのモスクワ国立大学と中国の北京理工大学が2017年に広東省深圳に設立した初の中ロ合弁大学だ。モスクワ大学の教授陣が講義し、学生はロシア語をともに学ぶ。深圳市の支援奨学金が豊富で、教授陣の処遇も中国平均の2~3倍だ。モスクワ大学出身であるMSU-BITのキム・ジョングン教授は中央日報に「ロシアの優秀な基礎科学教育を中国が速く教わる方式」と話した。
「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深圳市はこの10年間に、香港中文大学(2014年)、ハルビン工科大学(2016年)、中山大学(2020年)の分校、清華・バークレー深圳学院(2014年)と天津大学ジョージア工科大学深セン学院(2020年)を相次いで誘致した。これらの卒業生がファーウェイなどに入社する。
15日に米トランプ政権がエヌビディアの低仕様GPU「H20」の中国向け輸出を規制したが、焦って動いたのはエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)だった。ファーウェイやカンブリコンなど中国半導体企業の追い上げが激しいためだ。米国が先端GPU・装備を規制しているが、中国の工学人材は設計・素材・アルゴリズムの革新でこれを乗り越えている。
◇中国「ラボごと来るならいくら」…韓国工大教授に年俸表回す
中国の研究開発崛起は世界1位である韓国のメモリーも脅かす。先月中国国営メディアが「長江存儲科技(YMTC)のNANDメモリーボンディング特許をサムスン電子が使う」で報道して話題になった。
しかし韓国の産業界・学界では「驚くことではない」と口をそろえる。SKハイニックス関係者は「YMTCはメモリー業界で最初にボンディング技術を量産に適用した。博士級社員が途轍もなく多いため研究開発速度が恐ろしいほど」と話した。匿名のソウル大学工学系列教授は「中国企業ではだれかが研究して倒れれば次の人が研究する人海戦術研究開発が行われているので歯が立たない」と話す。
最近韓国の工大教授が集まれば「中国からの招聘提案」が話題だ。電機電子、素材、設計などの専攻、特に半導体関連特許を持つ教授に中国の大学からのラブコールがあふれているからだ。
ソウルのある工大教授は中央日報に「旅行会社のパッケージ商品のように、『○○省の大学は年俸と研究費がいくら』『ラボをまるごと持ってくればいくら』と条件別に単価を提示していて驚いた。国策課題遂行中のため彼らとはそれ以上話していないが、破格な研究環境には関心を持った」と話す。
韓国の半導体人材養成政策は学部契約学科卒業生を増やす程度だ。半導体契約学科対象に講義中である韓国科学技術院(KAIST)のある教授は「学部で半導体人材を養成するというのはナンセンス」と話した。学部4年は基礎数学・工学の実力をつけるにも短く、正教授定員が制限された契約学科では良質のカリキュラムを組みにくいということだ。忠南(チュンナム)大学の李熙徳(イ・ヒドク)教授は「修士過程の半導体研究人材を拡大しなくては産業的に実質的な役に立たないだろう」と話した。
<人材吸い込む中国>定年で放り出された韓国の碩学、中国は研究所建てて迎えた(1)
「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深圳市はこの10年間に、香港中文大学(2014年)、ハルビン工科大学(2016年)、中山大学(2020年)の分校、清華・バークレー深圳学院(2014年)と天津大学ジョージア工科大学深セン学院(2020年)を相次いで誘致した。これらの卒業生がファーウェイなどに入社する。
15日に米トランプ政権がエヌビディアの低仕様GPU「H20」の中国向け輸出を規制したが、焦って動いたのはエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)だった。ファーウェイやカンブリコンなど中国半導体企業の追い上げが激しいためだ。米国が先端GPU・装備を規制しているが、中国の工学人材は設計・素材・アルゴリズムの革新でこれを乗り越えている。
◇中国「ラボごと来るならいくら」…韓国工大教授に年俸表回す
中国の研究開発崛起は世界1位である韓国のメモリーも脅かす。先月中国国営メディアが「長江存儲科技(YMTC)のNANDメモリーボンディング特許をサムスン電子が使う」で報道して話題になった。
しかし韓国の産業界・学界では「驚くことではない」と口をそろえる。SKハイニックス関係者は「YMTCはメモリー業界で最初にボンディング技術を量産に適用した。博士級社員が途轍もなく多いため研究開発速度が恐ろしいほど」と話した。匿名のソウル大学工学系列教授は「中国企業ではだれかが研究して倒れれば次の人が研究する人海戦術研究開発が行われているので歯が立たない」と話す。
最近韓国の工大教授が集まれば「中国からの招聘提案」が話題だ。電機電子、素材、設計などの専攻、特に半導体関連特許を持つ教授に中国の大学からのラブコールがあふれているからだ。
ソウルのある工大教授は中央日報に「旅行会社のパッケージ商品のように、『○○省の大学は年俸と研究費がいくら』『ラボをまるごと持ってくればいくら』と条件別に単価を提示していて驚いた。国策課題遂行中のため彼らとはそれ以上話していないが、破格な研究環境には関心を持った」と話す。
韓国の半導体人材養成政策は学部契約学科卒業生を増やす程度だ。半導体契約学科対象に講義中である韓国科学技術院(KAIST)のある教授は「学部で半導体人材を養成するというのはナンセンス」と話した。学部4年は基礎数学・工学の実力をつけるにも短く、正教授定員が制限された契約学科では良質のカリキュラムを組みにくいということだ。忠南(チュンナム)大学の李熙徳(イ・ヒドク)教授は「修士過程の半導体研究人材を拡大しなくては産業的に実質的な役に立たないだろう」と話した。
<人材吸い込む中国>定年で放り出された韓国の碩学、中国は研究所建てて迎えた(1)
この記事を読んで…