風力発電機の資料写真。(写真は記事の特定内容と関係ありません)ヤン・インソン・インターン記者
22日、和順郡によると、前日午前2時50分ごろ、和順郡道岩面牛峙里(トアムミョン・ウチリ)の華鶴山(ファハクサン)稜線に沿って設置された高さ127メートルの4.7メガワット(MW)発電機1基の支柱が途中から曲がった。
発電機は民間人が出入りできない地域の個人事業体内部にあって人命被害はなかった。
事故発電機は該当発電所の合計11基の発電機のうち11基目の発電機であることが把握された。
事故が起きた発電機は2023年6月30日に設置された。民間事業者であるA社は当時発電容量4.7メガワット風力発電機11基に対する設置工事を終えて商業運転を始めた。
A社は政府から当初発電事業許可は2014年受けていたが、環境影響評価や開発行為許可などの後続手続きや住民反対嘆願を解決するのに5年以上かかって2020年3月になってようやく基礎工事を始めることができた。
工事を始めたA社は風力発電機構成品の一切をドイツ製作会社(シーメンスガメサ)から輸入した。構成品を現場で組み立ておよび設置する作業も製作会社が派遣した技術者が監督した。
和順郡などは事故原因に注目している。気象庁によると、事故が発生した道岩面牛峙里華鶴山に最も近い気象観測地点である和順郡梨陽面(イヤンミョン)の21日午前2時の天候は気温14.8度、10分の平均風速1.7メートル/秒、瞬間風速2メートル/秒で、発令された気象特報事項はなかった。気象庁関係者は「事故当時、該当の地域は風のない穏やかな天候だった」と説明した。
強い台風などにも耐えられるように製作された風力発電機のタワー部分が穏やかな天候の中で折れたということは、製作段階や施工段階で発生した構造的な欠陥ではないかという推測も出ている。
あわせて特定ブレード(翼)が回る過程で異常が生じてバランスを崩し、この衝撃がタワーに加わって倒れたのではないかという推測も出ている。
これに伴い、A社は今回の事故原因も製作会社が直接確認しなければならない事案だと判断して技術者の派遣日程を協議中だという。
A社関係者は「製品を作った製作会社が確認しない限り何が問題なのか知ることができない」としながら「我々が自主的に事故原因を調査するのは難しい」と説明した。
ただし製作会社側が今回の事故原因を十分に明らかにすることができるかは未知数だ。製品欠陥など自社に不利益になるような結論を下す可能性が低いためだ。
和順郡関係者は「翼が落ちるなど全国で風力発電事故はたびたび発生しているが、タワーが倒れたのは太白(テベク)以降2回目だと理解している」とし「幸い人命被害や住民財産被害につながらなかったが、再発しないように原因究明に最善を尽くす」と話した。
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