2日(現地時間)、ミャンマー・マンダレーの病院の様子。病院の壁にひびが入るほど被害が深刻だ。病床が足りないため野外にも病床を置かなければならない状況だ。イ・ドソン特派員
3日、ミャンマー国営放送MRTVによると、前日首都ネピドーのあるホテルでそれぞれ108時間、121時間ぶりに26歳の男性2人が劇的に救助された。ミャンマー消防当局と軍政はこの日トルコ(トゥルキエ)救助隊員と崩壊したホテル下の階に埋没していた男性1人を救出した。地域消防当局が公開した映像によると、救助隊員は内視鏡カメラを通じて生存事実と位置を確認した後、ジャックハンマーなどで隙間を作って男性を救出した。生存者はホコリをかぶった姿だったが意識はあった。その後、同じホテルでもう一人の男性が続けて救助された。
この日、追加で52歳の男性が同じホテルの残骸の中から中国救助隊員の助けを借りて救助された。同日、震央地のサガインでも生還者の存在が伝えられた。MRTVは消防当局の発表を引用して「サガインのあるゲストハウスの残骸の下敷きになっていた47歳の男性を122時間ぶりに救助した」と伝えた。マレーシア国際救助隊が力を添えた。
だが、ゴールデンタイムである72時間がはるかに過ぎた今、このような奇跡的な生還は極めて珍しい。AFP通信によると、ミャンマー軍政の報道官は3日、声明を通じて「3085人の死亡者が確認され、341人が行方不明となり4715人が負傷した」と明らかにした。被害を受けた隣国タイでも少なくとも22人が死亡、35人が負傷したことが分かった。ただし、電気通信などが円滑でなく正確な被害集計が難しいため実際の死傷者数はさらに多いと推定される。
被害が最も大きいマンダレーとネピドーでは水道や電気、通信の供給が円滑ではない状態だ。飲水が足りないため住民は水たまりの水を飲んでいるが、これにより急性下痢や発熱などを訴える患者が発生していると国連が明らかにした。相次ぐ余震や資源不足などで悪材料が重なっている。震央地サガインでは処理の追いつかない死体から腐臭が広がっていると連邦単位フルタウが伝えた。
人道主義的な危機が高まり、ミャンマー軍政と反軍勢力間の砲声も結局止まった。MRTVはこの日「ミャンマー軍政が3週間、反軍勢力に対して臨時停戦を宣言した」とし「地震被害の復旧と再建のために実施するもの」と伝えた。停戦は直ちに発効されて22日まで続く。
今回の発表は反軍の核心勢力である少数民族武装団体「兄弟同盟」が一時停戦を宣言した翌日のことだった。先月30日には別の反軍勢力である国民統一政府(NUG)が停戦を宣言したことがある。これに先立って軍政は28日、地震発生から3時間も経過しないうちにマンダレーから北東に約100キロメートル離れた反軍基地北部地域に爆撃を加えた。空襲は震央地サガインからタイ国境付近の地域まで拡大した。
国際社会の救援活動も続いた。ミャンマー軍政によると、17カ国から救助および救護人員が派遣され、約1000トンの物品と救護物資が到着した。
現地旅行業界によると、4日からヤンゴン・マンダレー区間の国内線の運行が再開される予定だ。地震直後マンダレー空港が閉鎖され、その間はヤンゴンからマンダレーまで移動するには陸路で約10時間以上が必要とされた。ただし、マンダレー空港の国際線運行の正常化についてはまだ未定だ。
一方、軍政首長であるミン・アウン・フライン最高司令官は4日に開かれるベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)首脳会議参加のためにこの日、タイ・バンコクに到着した。タイ外務省によると、フライン最高司令官とペートンタン・チナワット首相間の二者会談が行われる予定だ。軍政を支持するロシアと中国訪問を除くと、フライン最高司令官の外国訪問は非常に珍しい。タイ訪問も2021年クーデター以降、初めてとなる。
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