上位左側から時計回りに、憲法裁判所大審判廷に座った鄭桂先(チョン・ゲソン)、文炯培(ムン・ヒョンべ)、鄭亨植(チョン・ヒョンシク)、金福馨(キム・ボクヒョン)、趙漢暢(チョ・ハンチャン)、鄭貞美(チョン・ジョンミ)憲法裁判官、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領、李美善(イ・ミソン)、金炯枓(キム・ヒョンド)憲法裁判官。[写真 聯合ニュース]
民心の葛藤がこれまでになく深刻だ。2017年3月朴槿恵(パク・クネ)元大統領弾劾審判のときよりも賛否対立の深さが増した。すでにソウル西部地方法院(地裁)乱入事態を経験したが、宣告を控えて憲法裁判官などに対するテロ脅威が飛び交っているのが実情だ。憲法裁判所の結論に対する不服が過激化すれば宣告当日4人が亡くなった8年前よりもさらに大きな衝突と被害まで懸念される。
韓国政治は8年前の史上初の大統領弾劾からも教訓を得ることができなかった。帝王的大統領の「無所不為(すべてのことが可能)」権限を減じる改憲や権力構造改編を実現することができなかった。進歩・保守政権が交差したが、政治報復と陣営対立は激化した。選挙で「相手陣営」を押すことさえできるならと「味方陣営」の候補を無条件に支持した結果が今日の姿だ。
国民を二分して敵対的に共生してきた政界は相変らず国民を敗北の道に追い込もうとする。非常戒厳で国政空白と分裂を招いた尹大統領は承服意志をはっきりと明らかにしなかった。絶え間ない弾劾を強行する野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表も「承服は尹錫悦がするもの」と主張する。憲法裁判所宣告以降、分裂をあおって政治的利益を取ろうとする勢力があるとするなら、それは彼らが民主社会の主敵だ。
韓国民主主義は国民が流した血で成し遂げた成果だった。そのため、この混乱の終わりも国民が宣言しなければならない。その方法こそが承服だ。憲法裁判所の判決は単審制だ。覆すことのできない最終決定だ。誰にも免除されず、誰にでも同等に適用される「法の支配(rule of laws)」が法治だ。憲法裁判所の結論を受け入れなければならない理由は、その結論が絶対的に完全無欠だったからではない。共同体を維持するために合意した約束だからだ。
弾劾賛否勢力はこれまで十分に意見を主張した。すべては国のための心情だっただろうと信じている。経済発展と民主主義を同時に達成する「奇跡の旅程」も共にしたことだろう。弾劾審判以降、不服による混乱と破滅を選ぶのか、でなければ国民の「偉大な承服」で統合に向かって再び立ち上がるのか。今日、私たちの選択にかかっている。
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