韓国の崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行が20日、慶州(キョンジュ)を訪問してアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の準備状況を点検した。キム・ヒョンドン記者
国民の力の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は20日、国会で記者団に対して「予想とは違って早期に決まったが、よかったと思う」とし「内容を考えれば棄却するのが妥当」と話した。反面、民主党の趙承來(チョ・スンレ)首席報道官は書面ブリーフィングで「強い遺憾を表す」とし「なぜ“先入れ先出し”を破り、尹錫悦よりも先に韓悳洙に対して宣告するというのか」と迫った。尹大統領弾劾案は昨年12月14日、韓首相弾劾案は12月27日にそれぞれ国会本会議で可決された。
民主党はこの日崔代行弾劾も推進することを決めたが、その後、韓首相の弾劾宣告期日が伝えられて実際に推進できるかどうかは不透明になった。朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は与野党院内代表会合後、記者団に対して「崔代行の憲法背反事項をこれ以上見過ごすつもりはない」とし「弾劾手続きを開始する」と話した。先月27日に憲法裁判所が馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官候補任命保留は国会権限を侵害したものと決定したにもかかわらず、崔代行が理由なく任命を先送りしたというのが弾劾推進の名分だ。しかし、24日に韓首相弾劾が棄却されれば、韓首相が職務に復帰して崔代行は代行席から退くことになり弾劾訴追の実益が消える。
民主党が24日以前に崔代行に対する弾劾訴追案を処理するためには21日に発議して直ちに本会議議決に突入しなければならない。しかし国会議長室関係者は「禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が崔代行弾劾に否定的」と明らかにしたことから可能性が低い。民主党は21日に党最高委員会議を開いて崔代行弾劾時期などを決める。
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